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内容説明
ノーベル経済学賞受賞者が、倫理学、行動科学、金融論、政治学を渉猟し、環境をキーワードに現代社会が直面する課題への解を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
18
併読している「人新世の「資本論」」(斎藤幸平著)では、ノードハウスのバランス論が経済成長の側に偏りすぎていると批判されています。同書が途中なので論評は控えますが、本書を読むとノードハウスの考察にはそれなりに説得力はあると思いますが。さてノードハウスの主張を要約すると、まず議論の基礎は「よく管理された社会を目指すこと」とし、その中心は効率性。特に環境破壊がもたらす負のスピルオーバーを克服し持続可能性を維持するには、炭素税をはじめ吟味された政策を組み合わせていくこととするもの。環境経済学が少し身近になりました2024/01/14
奈良 楓
13
【良かった】公共経済学テイストの本。丁寧な説明の本と思いますが、経済学の基礎を知らないと読むのがしんどいと思います。2023/06/05
鬼山とんぼ
6
文句なしの良書であり、県会議員以上の政治家や行政官、大企業の役員クラスにはぜひとも承知しておいてほしい事項が満載であった。ノーベル賞受賞の環境経済学者の本だが、予想以上に幅広い分野についての知見や洞察が盛り込まれており、生活者とかビジネスマンのレベルでは見落とされがちな、しかし社会全体の持続や安定に不可欠な公共財や環境問題の取り扱いについて、適切な分量で語られている。著者は民主党左派に近い存在と思われるが、未来への危険を無視して暴走を続けるトランプ政権の路線には「愚鈍の極み」と最大限に痛罵している。2025/04/17
朝ですよね
6
著者は前向きなメッセージも載せているものの、読んだ感想としては「2050年カーボンニュートラルは不可能」だった。温室効果ガスの社会的費用(負の外部性)は極めて高いと見積もられている。これは炭素税などの経済学的に適切な手法でコストを内部化すると、到底受け入れられないような値上げが必要であることを意味する。更に、取り組みの便益は世界中に及ぶためフリーライドが合理的である、便益はほぼ全て将来世代である、といった問題の構造からして、現代人が取り組みを行わない理由が多数ある。2023/05/21
takao
2
ふむ2024/06/21