内容説明
偽りの結婚の代償は、
あまりに切ない夫への片想い。
メイドとして働くエフィは胸を躍らせ、銀行の面談に向かった。
夢だった香水会社の立ち上げに必要な融資を受けられそうなのだ。
ところが途中、富豪アキレスが起こしたトラブルに巻きこまれ、
約束の時刻に間に合わず、融資の話は白紙となってしまう。
もう夢をあきらめるしかないの? 失意のエフィの前に、
事情を知ったアキレスが再び現れると、いきなり切りだした。
「僕と結婚してほしい。病床の父のため、すぐに妻が必要なんだ。
もし妻になってくれるなら、きみの希望額の3倍を出そう」
彼の熱いまなざしに魅入られ、気づけばエフィはうなずいていた。