内容説明
「芸の道か恋の道、どちらかしか選べない」そう語る母に反発心を抱く日の本一の白拍子・静。どちらも手放したりしない、絶対に――。後見人・桜町中納言への淡い想いや、何かが足りない己の舞に悩む日々の中で、静は運命の相手、源義経に出会う。それは、一途で激しい恋の始まりだった。時代の波に翻弄されながらも、いつしか義経のためだけに舞いたいと願うようになる静。襲いくる無慈悲な運命……。舞と恋を胸に、己の足で立ち上がる、切なくも美しい静御前の生涯を描く傑作時代長編。
目次
序章
第一章 雨乞いの舞
第二章 総角一座
第三章 桜町中納言の宴
第四章 薄墨の笛
第五章 鬼女の舞
第六章 吉野の白雪
第七章 鶴岡八幡宮の舞
第八章 愛別離苦
第九章 静の舞
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
6
義経への恋、郷への嫉妬を受け入れなかったら静は母親へのモヤモヤをずっと引きずってたと思う。静の舞が義経と出会ってからは無機質な神から人に近い神に変わっていく。2023/05/20
コルネリア
1
「義経と郷姫」と対になる話し。2022/12/21
レリゴー
1
登場人物や場面場面で既視感を覚えたが、同著者の「義経と郷姫」の静御前視点の話だった。読み直さねば。 そして今大河を見ているせいか北条時政が鎌倉殿の13人で脳内再生されて「時政パパ!」と思ってしまった。出番は少ないけどね。2022/11/22
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