内容説明
ピューリッツァー賞作家にしてオーラルヒストリーの名手による伝説的インタビュー集、待望の復刊。看護師・刑事・元死刑冤罪者・原爆被爆者・戦争退役軍人・牧師・物理学者など多様な人々が死について語る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
54
上巻には28人へのインタビューを収録。様々な年齢、職種の人々が実にのびのびと語っていて飽きない。そんな中でも聖職者の話は5人が5人ともあまり面白くなくて、そんな発見を面白くも感じたり。下巻へと続く。2022/11/19
読書熊
7
さまざまな立場、年代の人が自由に死について語る2022/11/12
入江大和
4
NHKの「72時間」が好きなので、立場も性別も年齢も違う人々がインタビューを受けるこの形態の本も面白いかなと思い、手に取りました。テーマは「死」ですが、結局は皆の来し方、考え方が語られるので、飽きません。本当に人生色々、死生観色々。宗教がここまで浸透しているって、少し窮屈な面もあるなあなんて不遜なことも思ってしまいました。2025/08/24
たけのこ
1
特に救命系の仕事の人や、臨死体験した人の経験が印象に残り、自分の人生にも限りがあることがひしひし感じられた。宗教系の人の話はわからない部分もあったけど、なんとなく、ああ、こういうことを考えているのか、というのは知れた気がする。すごく面白かったので下巻も欲しい。
3つ
1
アメリカ人の死生観がよく分かる。 彼らは神やキリストと日本人の我々が思うより深く繋がっている。信仰を中心にして自己定立を図っているのだ。それは神を否定する立場であっても神を前提としていることには変わりない。あえて図式化すれば、彼らは垂直的に世界を把握しそこから水平へと視線を移す。横のつながり(=現世)は神あってのものとして立ち現れてくる。他者に対する愛や赦し、罪などは神(聖書)から導き出されてくるのだ。 こういった感覚は我々にはあまり実感出来ないものなのではないだろうかと思う。それ故にとても興味深い一冊。2023/02/06




