ハヤカワ・ミステリ<br> 鹿狩りの季節

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ハヤカワ・ミステリ
鹿狩りの季節

  • ISBN:9784150019877

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内容説明

鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き込みをする。やがてペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルが鹿狩りの帰りに血が付いたトラックに乗っていたことから疑惑の目を向けられる。ハルの無実を信じて事件を調べる保護者代わりの中年夫婦、姉の行方を追うマイロ、何かを隠している町の人々とハル……様々な思惑の果てに浮かぶ真実とは? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

208
本年度アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀新人賞受賞作ということで読みました。雰囲気は楽しめましたが、事件は地味でサプライズもないので、日本の読者にはあまり評価されないのではないでしょうか❓ しかし知的障害のある人に猟銃を撃つ許可をするとは・・・ 流石、銃大国、世界一のならずもの国家です(怖) https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015328/2023/02/21

ナミのママ

71
ネブラスカ州の田舎町。品行方正とは言えない奔放な女子高生ペギーが行方不明になった。知的障害があり何度か問題を起こしていたハルが疑われる。閉鎖的な町にありがちな複雑かつ面倒くさい人間関係が事件の外枠を大きく包む。都会育ちで地元女性になじめないアルマ、姉が消えて周囲の変化を敏感に感じる小学生のマイロ。ミステリとしてより、家族とは、夫婦とはを考えさせられる作品。アルマの怒り、悩み、後悔がストンと落ちた。彼女なら前を向いて歩けるだろう。【2022年エドガー賞最優秀新人賞】受賞2023/01/22

ペグ

66
この作品はミステリーというよりは心情小説(そんな言葉はないけれど)と言ったほうが良いのでは?それはそれで面白いとは思うけど、従来のミステリーともちょっと違うかな?と。でもハードボイルドもサスペンスもミステリー作品で括られているし、これからはこういう作品も増えてくるのかもしれない。2023/04/06

星落秋風五丈原

46
皆さん言われているようにミステリではないですね。犯人じゃないと思っている人達も積極的に捜査をする権限がないし。疑われた少年を巡って村が騒ぎ出す人間ドラマといった感じです。それにしてもいかにも弱者に罪をなすりつけてしまおうって人達がいやですね。2023/03/26

ちえ

43
アメリカの田舎で起きたティーンエイジャーの失踪事件。疑いと思い込みからの同調圧力に嫌悪、けれどだんだん暴走を始めるアルマにも共感できない。ミステリーとしてはよくあるストーリーで目新しさが感じられなかった。アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞作とのことで期待していたほどではなかったな。2023/03/30

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