内容説明
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「我々は之を読む毎に、先人の苦心を察し、其剛勇に驚き、其誠意誠心に感じ、感極りて泣かざるはなし」福沢諭吉(明治23年『蘭学事始』再版の序より)。総ルビつき原文、著者オリジナル現代語訳つき。
●よくよく考えてみると、その実はありがたいことに、天下太平の世の中であるからできたことである。世の中には学問好きで学問への志の厚い人もいるが、社会が戦争で乱れ、戦いが行われていたならば、どうして学問を創業して、この盛挙に至る余裕があるだろうか、ないのだ。――<杉田玄白「あとがき」より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
8
江戸末期の鎖国下で新しい学問として近代医学・蘭学の誕生。「ターヘル・アナトミア」を一から翻訳する経過と、それを取り巻く状況。南蛮流、西流など多くの医術の流派はあったのだが、鎖国で技術が形骸化していて頼りにならない。フルヘンヘッド、シンネン…一つ一つ悩みながら、訳していく、苦労と喜びの過程を記録したエッセイだったのだ。2013/10/26
ジェリーわたなべ
1
恥ずかしながら、この本が書かれた経緯を初めて知りました。大変貴重なことを書き残してくださった杉田玄白翁に感謝申し上げます。2013/10/21
霹靂火 雷公
0
看板に偽りなく、遅読の私でも大きい活字の翻刻と詳しい現代語訳・解説のお陰で6日で通読。タイトルは誰でも知ってる『蘭学事始』の魅力を引き出し、古文好きでもそうでなくとも簡単に読破できる良著です。(ルビにオカシイ点が間々あるのはご愛敬。)2017/05/06
モレ
0
p60前野良沢は人がやらないことを望んでやるために奇人と言われていたが(省略)文法書も良い辞書もなく、学習をひとりでするにははなはだ困難であった。 p162翻訳、義訳、直訳2015/06/14
ソーシャ
0
杉田玄白の回想録『蘭学事始』の対訳。有名な『解体新書』のエピソードを中心に蘭学の黎明期が生き生きと描かれていて、原文でも結構面白く読めます。「後世に残す仕事を」という著者の思いが伝わってきました。2012/05/12




