内容説明
血液から希少な魔石を生み出せる特殊体質をもつ伯爵令嬢ローゼ。それに目をつけた悪辣な義母たちに非道の限りを尽くされ、気づけば余命わずかとなっていた。そんな彼女が嫁がされた相手は、天涯孤独で借金まみれの没落貴族レオ。「ぼくは君がここに来てくれて嬉しいよ」絶望に打ちのめされたローゼの心を、彼のまっすぐな優しさと献身が解きほぐしていく。そんななか、無情にも義母の魔の手が忍び寄る。だが、レオには隠された秘密があって――!?
※こちらの作品は通常版とサイン版がございます。本編の内容は同一ですので重複購入にご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっきぃ
21
血液から魔石が採れる魔石の胎であるローゼは義母と術士から６年間地下室に閉じ込められ鞭で打たれ残虐なことをされ続けて魔力を奪われ続けたことによって余命いくばくかの老女のような外見になり心を壊していた。その後義母たちの策略で貧乏な貴族の端くれであるレオの元に嫁がされる。ローゼの置かれていた環境が本当に壮絶に残虐すぎて、レオとの交流とレオが優しすぎて、いつまた悪魔たちがやってくるのかヒヤヒヤして、夢中で読んだ。義母たちが本当に悪魔すぎて怖すぎる。最後はあっさりな気がしたけれど、レオがすごすぎた。面白かった。2023/05/31
てみさま
15
見た目も中身もイケメンなレオに私（オバさんだけど）の心も奪われてしまったよ。ローゼのためなら悪に染まっても厭わないぜみたいなのも良き良き。レオとローゼのイラストもGOOD！2023/10/28
有機物ちゃん
11
血液が魔石になる体質のヒロイン。それに気づいた父の後妻が金の成る木として血液を摂るため監禁虐待。ヒーローが先祖代々かなりのお人好しで騙されて貧乏になってきた家系の男だけど、太陽のような優しさは損なわれることなく目の前の状況や情報からきちんと理解、判断する聡明さがあって良かった。魔術師は生まれながらに狂ってると言っていたけど、そこまで狂ってはいないかな～義母のこれまでの数々の所業が悪魔すぎて、欲にまみれた人間の所業を目の当たりにした後では大事なものを守るために誰でもあっても殺すヒーローの覚悟は妥当だと思うよ2024/03/31
かける
3
ここまで不遇なヒロインもなかなかいない。血液から希少な魔石が取れることから、継母に「人間じゃない」って言われたが…継母の所業の方が人間じゃないよ。嫁いでからのヒーローと少しずつ近づいていくのがいい。魔術師になってからが少し駆け足すぎ。2023/07/22
蒼
1
kindle2023/03/04
