内容説明
町で相次ぐ失踪事件。真相に辿り着いた兎月は――友の刃に斃れる…!?
時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒として蘇り、日々参拝客の願いを叶えている。
函館山も深い緑に包まれ過ごしやすくなってきた中、神社には画家の藍介と付き添いでお手伝いのお鈴が絵を描きに頻繁に訪れるように。
それからしばらく経ったある日、真っ青な顔をしたお鈴が警察に捕まった藍介を助けてほしいとやって来て――?
続々重版の大人気和風ファンタジー第5弾!
もの言わぬ絵師
幕間一 ちいさな人
人魚の遺言
幕間二 函館山ピクニック
閉ざされた家
■著者
霜月りつ(しもつき・りつ)
富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。
著書は『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り 千年狐は綾を解く』(小学館)、『百華後宮鬼譚』(ポプラ社)、『探しものは妖怪ですか?』(新紀元社)など多数。
■イラスト
アオジマイコ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
49
2023/1/20に出たこの本がUnlimitedでなんて信じられなくて何度も見直した。前に読んだ本じゃないかって。兎年に長月は月に帰っていったやなんて(´;ω;`)ウッ…。でも兎月の中で生きてます。親子って言っても夫への恨みで子を愛せない親の切ない短編や、お葉さんのコロボックルとの微笑ましい短編、人の業というか人魚の話に、人の恨みを閉じ込めたた家がもたらした長月の死。宇佐伎神社の主神・月読之命の力の無さはもっと人が神を大切にしなければ得られない力なのか・・。5巻目読了2023/02/06
mihya
48
シリーズ5作目。今回は土方さんの登場少なめ。パーシバルさえ割と少なめ。 幕間の2編はほのぼのとした気分になった。 他の3編はそんな気分には到底なれないが面白かった。最後の「閉ざされた家」の長月…うぅ…。2023/03/03
しましまこ
17
安定の面白さ。幕間の2編も素敵。2023/01/29
一五
14
今回は幕間なんてのがあり、幕間1がかわいい。神使兎の絵馬 かわいらしそう。全話面白かった、シリーズ盛り上がって来たって感じ2023/02/15
まき
13
本編3話はやりきれない事件で哀しみがあったが、幕間2話は温かいほのぼので癒やされる。2023/02/27