内容説明
『玉門…に、ぴちゃゝと……指を…』薄桃色の唇から淫語が零れた。言葉通り、佳蓉の子爵・千玲の秘所に、遼太郎の指が潜り込む――。書生だった彼は、英国へ渡り大成し、借金の見返りに千玲に猥褻本音読という辱めを課した。以前は潔癖すぎて、英詩を語り合う程親密だった彼の想いを、認められなかった千玲。だが今は卑猥な言葉を発するたびに、躰が熱を帯びる。執着を孕む彼の視線に、身奥を炙られる。そんな淫らな変化が怖い。千玲は渡英し、爵位を捨てても逃げようと企てたが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しずか
5
初読み作家さん。文章がすごく丁寧で読みやすかったのですが、王道で展開が想像通りというか…。二人、想い合ってるのに、二人して鈍感だから気づかない。せっかく英文学や英語詩を研究している割に、その中には恋愛ものもあっただろうに、実際の恋愛には不器用な二人でした。途中、いいかげん気付け二人ともwwとイラッと来る時がありました…2014/01/22
かなもー
0
エロい本を読ませながらのプレイとわ、、、なかなか斬新でした(笑)2011/01/22
スピカ
0
大正浪漫、没落貴族の下剋上もの。5年ぶりに帰国再会した元書生の攻めに、借金の肩代わりの代償に体を求められる子爵受け。…よくある設定です。Hの度に卑猥本を声に出して読ませる攻めは相当ムッツリだと思うww5年の歳月がそうさせたのか…執拗な言葉責め、ちょっと怖いです。受けも最後は自ら卑猥な言葉を口走っちゃうほど。ハッピーエンドですが、エロの印象しか残らなかったわーww2010/06/29
kvasir
0
明治時代の官能小説ってどんなだったのか気になった。2010/03/28
あやひな
0
初よみの作家さん。水名瀬絵に引かれ読みですが、ありがちな没落貴族を金と引き換えに・・パターンでしたが・・タイトルにあるように「詩」がキモでした。H詩、または文章を読ませながらのプレイは結構目からウロコでした・・(笑)2009/11/25