内容説明
実生活に身近な「ファッション」について考えることを通して,社会学に入門しようという野心的な入門テキスト。ファッション誌のメディア史から最新の文化事象の分析まで,オーソドクスな社会学的思考にアプローチしていくファッション「で」学ぶ社会学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FuSa
7
カジュアルに言えば「オシャレの深読み」みたいな。コスメやファッションなど親しみやすい話題で社会学に触れる入門書みたいな。教養課程の大学生や社会学に興味ある高校生を対象に書かれているようで平易な言葉で読みやすい。2019/02/13
Carol
6
当たり前のように毎日何を着ようかと考え、お店で気に入ったものを探して買う生活をしているけれど、ふと「ファッションって何だ?いつから人は着飾るようになったんだ?」と思い、読んでみた。「流行」が生まれるようになった理由や背景などがわかり面白かった。けれども、そもそも人はいつから、なぜ着飾るようになったのかという部分の説明や考察はなかった。大学などでこれから社会学を勉強する人のための入門書かなと思いました。2019/04/16
センケイ (線形)
5
面白い。雑誌が諸々の競合にさらされる中で、現代のその意義や方向性が検証される点は必至。他にも、ゴフマン本で見かけてもっと読みたいと思っていた「ジェンダーをする」という議論があったり、耳にする機会の多い裏原系やギャル系といった~系の特徴が書面で示されていたりするのもありがたい。さらには、ファストファッションがいかに厳しい雇用環境の上に成り立っているのかも生々しく記されており、こちらを読むことができたのも良い経験になった。安くてお店も近いからつい買ってしまうとき、少しでも反省的・自覚的にならねばな、と。2019/05/14
Yukiko
4
面白かった。特に第10章。界、資本、移民、グローバル都市、ネイション、オリエンタリズムといった概念をファッションの事例から分かりやすく説明して行くのが興味深かった。概念は社会を分析して理解する装置だが、精緻であればあるほど、描き出されるものは興味深い。ただ、それによって主体的に社会と関われるかというと別問題だが、主体的に生きている学者の研究は面白いと思う。2018/01/05
霧ヶ峰
3
チャプター5.10.11を読んだ。ジェンダーと、グローバリゼーションに関する内容。 ジェンダーに関して「意図」ではなく「結果」に着目することは忘れないでいたい。ファッションは「わたしが好きだから」やっている人が大半で、そこに男性性やら女性性やらの説明を求められても困るって考え方の人のほうが多いだろうから。 グローバリゼーションに関して、ファッションで顕著に見られるのは西洋・白人中心の価値観。オリエンタリズムの「東洋は、日本は、」という眼鏡で見られることへの意識と抵抗について考えさせられた。2022/03/16
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