中公文庫<br> 黒真珠 恋愛推理レアコレクション

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中公文庫
黒真珠 恋愛推理レアコレクション

  • 著者名:連城三紀彦【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29),中央公論新社 GW特大フェア ポイント増量!(~5/12)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122073029

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内容説明

果てしなくくりかえされる愛憎。反転する虚実。そして待ち受ける驚愕の結末――。
騙りの巨匠の大技が冴え渡る、これまで単著未収録だった貴重な恋愛×ミステリ短篇14篇を初書籍化。
文庫オリジナルアンソロジー、没後十年刊行。
解説=浅木原忍

【目次】
Ⅰ/短篇
黒真珠(1990)
過剰防衛(1982)
裁かれる女(1996)
紫の車(2008)
ひとつ蘭(1997)
紙の別れ(1998)
媚薬(1994)
Ⅱ/掌篇
片思い(1993)
花のない葉(1994)
洗い張り(1988)
絹婚式(2000)
白い言葉(1996)
帰り道(1996)
初恋(1996)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aoringo

82
お気に入りさんの感想から手に取った本😊短編7本と掌編7本収録。恋愛推理と銘打ってあるけど不倫の顛末の話が多い。昭和の香り漂う文章がドロドロの情念と耽美な雰囲気を盛り上げている。初めての作家さんなのもあって少し読みにくさを感じたけど、初心者には短編がその世界観に入りやすい。特に掌編では短い中にもどんでん返しが隠されたりしていて楽しめました。他の作品もどんどん読んでみようと思う。2023/04/23

cinos

60
恋愛小説だけどミステリという連城さんの面白さがぎゅっと詰まっています。「裁かれる女」は弁護士事務所を訪れた男が言う。妻の死体が浴室にある。妻が死んでから1週間たった。でも自分は妻を殺していない、と…。いやあ、すごいです。2023/03/22

オーウェン

57
没後10年経ち、これが連城三紀彦の最後の未訳集ということになる。 未訳とはいっても、クオリティはお墨付き。 タイトルにあるように複数の恋愛関係をミステリ仕立てにするという仕込み。 単なる結婚など1つとしてなく、そこに不倫や離婚。 また同性愛やレズなど、そういったものを男女の機微ではなく、ミステリとして使っているのがポイント。 「過剰防衛」や「裁かれる女」など、設定をひっくり返すミステリが秀逸な短編集です。2023/02/28

stobe1904

37
【恋愛 X ミステリ短編集】反転する虚実と男女の愛憎をミステリとして融合した14篇の短編から構成されている。アクロバティックな展開はないが、短編ながらも反転とヒネリがうまく効いており、連城節を堪能できる作品だった。『裁かれる女』が秀逸。★★★★☆2023/02/21

geshi

33
恋愛小説にミステリテクニックを加えた短編集。ほとんどの作品が不倫や浮気の道ならぬ恋愛なのが連城作品らしい。ミステリとしては期待しすぎると思っていたのと違う印象を感じ、あくまでメインにあるのは男と女の情念。そのドロドロした描き方で読者を飲み込んでしまう。『過剰防衛』弁護士と依頼人の二者関係が別な形へと崩れる様が実にスリリング。『紫の車』主人公の本心が見透かされたような脅迫の怖さがじわじわ締め付けるよう。『片思い』シンプルな反転がショートショートの形式だから活きる。2023/01/28

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