内容説明
安倍晴明に連なる桔梗家の跡取り息子・晴人は、式神のさんごとともに今日もかんざし六花を訪れていた。店主の和装美女・茜が迎え入れる陰陽師の卵たちは、七星剣の魂に遭遇した学芸員と、海辺で戦の幻影を鎮める男性。二人の選んだ扇から生まれた式神は愛らしくも頼もしい。
一方晴人は、土地神たる山犬に会うため四国へ向かう。海辺の哀しい幻影には、茜によく似た姿もあって――。
古都・京都が式神と陰陽師を育む、優しいあやかしファンタジー、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
23
式神シリーズの2作目。他作品からも色々な人物が登場するので…読んでいて楽しかっただけに、これで完結というのは少し残念です。晴明様の子孫が茜さんの元で式神を育て、親戚一同も揃って…。晴人とさんごの初々しいコンビも少しずつ成長してきているので…また他の作品で出会えることを楽しみにしてます。2023/08/31
活字スキー
15
人とあやかしの間を行き交う、からくさユニバースのつなぎ的なシリーズは2巻でふんわりと完結。刊行は真冬だけど物語は夏!毎回刀剣ネタが入るのはもはやお約束か。茜さんがいかにも脇役的なキャラということもあって、歴代の中でも特に落ち着いた雰囲気のシリーズだった。まあ、さすがに本作だけでは物語としての起伏に乏しいが、からくさユニバースのファンとしては過去作で登場した人たちの関係なども振り返りつつ今後の展開に期待が高まる。2023/01/23
なお
12
京都に思いをはせながら読むこの世界が好き。 あれこれのシリーズの登場人物がどんどん出てくるし、式神がどんどん誕生するしで楽しかった。 かんざし六花はこれで終わりのようだけど、また違うシリーズがでるとのことで楽しみ。2023/02/13
一五
9
このシリーズは終わり。晴明 篁 時子 茜と豪華な顔ぶれで楽しい、式神たちもかわいい。「からくさ図書館のある京都」は続くらしいし、待っていよう2023/02/22
まいさん
7
かんざし六花を営む冥官・茜が誰なのか明かされた。歴史上のあの方でした。名前がヒントだったのに気が付かなかった。からくさ図書館の世界は、シリーズを変えて続いていくようだ。2023/01/06
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