激動のビジネストレンドを俯瞰する 「働き方改革」の人類史

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激動のビジネストレンドを俯瞰する 「働き方改革」の人類史

  • 著者名:尾登雄平【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • イースト・プレス(2022/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781621388

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内容説明

・なぜ、日本型組織は「時代遅れ」になったのか?
・なぜ、ビジネスパーソンに「自己啓発」が求められるのか?
・「イノベーション」は労苦を軽減するのか?

古今東西の歴史知識を収集する著者が、
いちビジネスパーソン(労働者)の視点で
働き方の歴史を読み解きます。

【目次】
第1章 働き方の世界史:労働者たちの歩み
 勤勉な労働者の誕生
 搾取と戦う労働者
 「労働者のための国家」の失敗
 市場価値を求められる労働者
第2章 労働時間:「1日8時間労働」はどう普及したか
 日本の労働時間はなぜ長い?
 「労働時間」の概念が生まれるまで
 長時間労働という搾取
 労働時間の短縮を目指して
第3章 生産性:イノベーションは労苦を軽減するのか
 人間が働かなくていい時代はやってくるのか
 農業革命がもたらしたもの
 産業革命がもたらしたもの
 情報革命への期待と絶望
 「働き方革命」は私たちの生活を良くしたのか
第4章 やりがい:人類はどう働かされてきたのか
 「働きたくない!」という思い
 人を働かせる方法
 労働から幸福を得ることはできるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

33
なぜ日本型組織は時代遅れになったのか?自己啓発が求められるのか?古今東西の歴史知識を収集する著者が、いち労働者の視点で働き方の歴史を読み解く一冊。働き方の世界史として古代ギリシアから産業革命後の労働者と経営者の関係、福祉国家体制と市場価値を求められる労働者、労働時間や生産性に対する考え方がどのように変化してきたかなど、様々な事例を取り上げながら分かりやすく解説されていて、労働者は昔から勤勉ではなく、経営者もどう働かせるのか苦心していますけど、少なくとも働き方や価値観の変化に適応できる柔軟性は必要ですね…。2023/01/01

ta_chanko

19
古代国家間の戦争においては農業奴隷を連行することが主な戦果であったように、また古代ギリシャ・ローマの繁栄を支えたのが奴隷であったように、労働は身分の低い者がやるものであった。労働に対する人々の意識も、現代に比べたらはるかに緩いものであった。産業革命がおこって工場労働者が生まれて以降も、労働者たちは労働の主権を自分たちで持とうとしていたし、それを脅かす資本家とは武力闘争も繰り広げてきた。労働時間は児童や女性から短縮され、現在の週40時間に落ち着いてきた。2023/01/28

クリアウォーター

6
★★★★★本書は、「今の働き方がどう作られたか」について、西洋史を中心に考えている。ただし、やる気を鼓舞する刺激的な言葉や、明日の仕事で使える知識は収録されていない。あくまで、「長い人類史の中で、人々の働き方はどのように変化し、今の形になったのか」を紹介しているだけである。しかし、これが重要である。現在のあり方を絶対視して価値観を硬直化させてしまえば、つぎの時代には対応ができなくなるかもしれない。歴史を俯瞰して今の「当たり前」を疑う、マクロな視点を持っておく必要がある。非常に分かり易い内容だった。2022/12/11

うさぽん

4
人間の働き方が古代からどう変わってきたかをなぞる本。 生産性向上と経営者の支配、それに対する労働者の対立とマネジメント方法の確立という流れは、農業革命も産業革命も同じで面白い。 今後は国や会社に守られる働き方ではなく、自分のスキルで戦う時代になる。一方で幸せに働くことを求められる中で、できる人とできない人の格差がうまれる危険性もある。2023/04/08

くわずいも

4
どうして8時間労働が基準になってるのかなぁと不思議に思ってたが、この本を読んで労働時間がどうやって短縮されていたのかや、いつから8時間労働になったかなど、どの章も興味深く読めた。次は6時間労働にならんなかなぁ。2022/12/22

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