双葉文庫<br> 楡の墓

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双葉文庫
楡の墓

  • 著者名:浮穴みみ【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 特価 ¥412(本体¥375)
  • 双葉社(2022/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784575526226

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内容説明

歴史時代作家クラブ賞受賞作『鳳凰の船』につぐ、開拓期の北海道を舞台に描く短編集。札幌開墾を主導する大友亀太郎と、開墾に従事する青年の行く末/表題作。開拓長官・黒田清隆と札幌農学校初代教頭・クラーク博士が船上で繰り広げる教育論争/「七月のトリリウム」。『時代小説 ザ・ベスト2020』(日本文藝家協会編)に採録された注目作/「貸し女房始末」。新時代の波に翻弄されながらも、己の生きる道を選びとった者たちの姿を情感豊かに綴る全五編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

93
浮穴さんの幕末から明治初頭にかけての北海道開拓史3部作の2番目です。5つの連作短篇小説で様座穴人物が登場しますが、前作の「鳳凰の船」の主人公が函館ということで今回は札幌(小説の中では「さとほろ」と呼ばれてもいます)が主人公です。最初の表題作と「湯壺にて」「七月のトリリウム」が印象に残りました。共通しての「開拓は人を作ること」という理念が印象に残りました。2025/07/14

メタボン

27
☆☆☆☆ 「さとほろ」という響きは確かに美しい。札幌の創生時代の短篇集。大友亀太郎、島義勇、松本十郎、黒田清隆、ウィリアム・クラークといった実在の人物が生き生きと描かれている。読み応えは「札幌誕生」の方があったかな。咲くまでに10年かかるが、その後は毎年咲き続ける多年草、トリリウムがエンレイソウのような花というのも興味深い。2025/06/15

Y.yamabuki

22
明治始めの北海道開拓をテーマにした三部作の二作目。各編違った階層の人物を扱っていて面白かった。印象に残ったのは表題作「楡の墓」。そしてクラーク博士が登場する「七月のトリリウム」も博士の人となりが分かり、新しい土地を若者に託す希望に満ちた話で良かった。2025/03/17

まめの助

6
★★★☆☆明治初期の札幌を舞台にした短編集。『鳳凰の船』に続く、北海道開拓史小説第二弾。一から街を作る苦労と情熱が溢れている。政に翻弄され、思う様に行かない歯痒さはサラリーマンにもよくわかる。お仕事小説としても面白かった。2024/09/23

ton

5
北海道といえば、大自然があって食べ物がとにかく美味しくて、良いイメージしかないけれど、その開拓(アイヌの民族からしたらそれは侵略でしかないのだろうけど)の歴史は殆ど知らなかった。過酷な自然の中での労働、未来を見据えて開墾を進めた大友亀太郎、当時の政権や覇権の争いに翻弄された島義勇、有名な札幌学校、、、色んな人の思いや土地の記憶、そんな積み重ねがあったのだな。「さとほろ」という響きは優しくて良いな。2024/06/26

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