内容説明
ある日、家の庭に穴があいていた。ゴミ穴にちょうどいいので、ゴミを捨てた。家庭ゴミを捨てた。事業ゴミを捨てた。建設ゴミを捨てた。まだまだ穴は埋まらない……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キナコ
16
現代にダンジョンができたと帯に書いてあったため、現代×ファンタジーものかと思いきや、SFホラーラノベ。怪異に飲み込まれていく主人公が怖い。淡々としつつ、自分の体の異変に気付いてないのがすごい。日本の田舎に出来た穴を中心に怪異が広がっていく。 今後も楽しみなシリーズ。2024/05/01
サケ太
16
めちゃ良い。読みやすい。“穴"を見つけた男の、ありそうでなかった利用方法。ダンジョンか何かなどと、考える間もなく、淡々と進む物語。主人公の使命感?義務感?欲望?世界は徐々に、そして確かに歪んで変化していく。様々な意味で変貌を遂げていく主人公に恐ろしさを感じさせつつ、彼の無双と成りあがりに素直に喜べないながらも先が気になる。その拡大の先は破滅か。2022/12/15
なみ
14
いくらゴミを捨てても埋まらない、庭にあいた穴。 色々なものを捨て続けるヒロキは、なぜか体の調子まで良くなってきて──。 穴の中身が一切わからないのに、何かすごいことが起こっていることだけはわかります。 穴をビジネスとして使う展開が新鮮で面白かったです!2023/01/06
niz001
5
勿論、星新一さんの「おーい でてこーい」を思い出したけども違う方向にダークっぽい。数少ない女性キャラはほぼ空気。2023/01/14
カワリモノスキー
3
WEB小説の書籍化版。 ダンジョンものが流行っていた現代ファンタジージャンルに颯爽と現れた、ダンジョンしない経営モノジャンル。 そうきたかと唸らされてしまったので、是非続きを読みたい。2023/10/07