内容説明
予算査定を行うために最低限おさえておきたい知識と、
的確に効率よく査定を行うための方法を紹介する本です。
予算査定は、多くの財政担当にとって、1年の大半をしめる一大イベントです。
複雑な内容や膨大な業務量に、不安を抱える方も多いのではないのでしょうか。
「はじめての査定、何をやるのかすらわかっていない」
「ムダのない査定で、残業を減らしたい」
「所管課の人と対立しないで円満に査定を終えたい」
本書は、こうした悩みや不安を解消するために、
現役自治体職員の著者が、実際の査定経験から得た、本当に使えるノウハウを、
徹底的に初心者目線でやさしくお伝えします。
全ての項目をQ&Aで解説しており、忙しい財政課の方でも、
気になったところをすぐ確認できるつくりになっています。
財政課配属1年目の方はもちろん、部下の指導や査定を行う中堅・ベテランの方にもおすすめの1冊です。
目次
第1章 予算査定が“できる”職員になるための事前準備
ここだけ押さえる! 事前準備の基本 ~予算査定に挑む前に~
Q1 予算は誰のために誰が作るもの?
Q2 担当になったらすぐに知りたい用語は?
Q3 査定担当者に必要な基本的なスキルとは?
Q4 査定担当者に必要な知識とは?
Q5 ずれた査定をしないために必要な情報は?
Q6 余裕を持てるスケジュール管理のコツは?
Q7 査定が「分かる」のに「できない」のはなぜ?
第2章 効率的に正しく行うヒアリングのコツ
ここだけ押さえる! ヒアリングの基本 ~的確な査定につなげるために~
Q8 ヒアリング日程はどう組めば良い?
Q9 経常的経費のヒアリングでは何を聞く?
Q10 臨時的経費のヒアリングでは何を聞く?
Q11 ヒアリングで所管課の本音はどう引き出す?
Q12 的確な査定のために必要なコミュニケーション方法は?
Q13 欲しい情報が一発で手に入る資料依頼のポイントは?
Q14 よく聞き漏らしやすいことは?
Q15 首長オーダーにはどう対処する?
第3章 無駄やミスをなくす査定のコツ
ここだけ押さえる! 査定のコツと心構え ~査定ライフを乗り切るために~
Q16 経常的経費はどう査定する?
Q17 臨時的経費はどう査定する?
Q18 分かりやすい査定資料を作るには?【経常編】
Q19 分かりやすい査定資料を作るには?【臨時編(1)】
Q20 分かりやすい査定資料を作るには?【臨時編(2)】
Q21 分かりやすい説明のコツは?
Q22 各課の予算案が全て重要に見えるときは何をすべき?
Q23 予算を付けても課題を感じるときは何をすべき?
第4章 焦らない分野別の査定のポイント
ここだけ押さえる! 要求種別ごとの査定のポイント ~査定の引出しを増やすために~
Q24 【経常 - 歳出】事務諸経費はどのように査定する?
Q25 【経常 - 歳出】施設維持管理運営費はどのように査定する?
Q26 【経常 -歳出】社会保障関係経費 (1)扶助費等はどのように査定する?
Q27 【経常- 歳出】社会保障関係経費 (2)扶助費等以外はどのように査定する?
Q28 【経常 - 歳出】その他の経費の査定のポイントは?
Q29 【経常 - 歳入】歳入も査定を行えるのか?
Q30 【臨時 - 歳出】普通建設事業費はどのように査定する?
Q31 【臨時 - 歳出】社会保障関係経費はどのように査定する?
Q32 【臨時 - 歳出】ソフト事業はどのように査定する?
第5章 手戻りがなくなる上司査定のテクニック
ここだけ押さえる! 上司査定の基本 ~査定から復活要望まで~
Q33 係長査定で係長は何を見ているの?
Q34 財政課長査定でひっかかりやすいポイントは?
Q35 不足を問われて慌てないための行動パターンは?
Q36 財政局部長・首長査定に向けた準備や心構えは?
Q37 内示の際に注意すべきことは?
Q38 復活要望にも落ち着いて対応するためには?
Q39 補正予算への前倒しにはどうやって対応する?
第6章 +α知識とスキルアップ
ここだけ押さえる! 次につなげて成果を挙げる ~「できる」財政課担当になるために~
Q40 対外発信までにはどんなやりとりがされているの?
Q41 さらなるスキルアップのコツは?
ほか