内容説明
言葉を使用することと言葉へ言及することの区別に過敏にこだわる議論を経て西田幾多郎流に座禅と参禅を一つめの反転とし、その禅と西洋哲学とが二つめの反転となる二重構造を生きることでウィトゲンシュタインの静寂に至る。
目次
第Ⅰ部「私は誰 」と発する本人と向き合うあなた
第1章 世界の根源的な付け根
第2章 ゼロ・ヴェクトルの軌跡を描くブーメラン(私→あなた→私)
第Ⅱ部「『こだわるな』にもこだわるな」にさえこだわらなくなるとは
第3章 語り得なさは、理由か原因か?
第4章 ことば 知恵 悟り
第5章 混ざらねば混ぜてみよう、ホトトギス
第Ⅲ部読者と筆者との議論の場
第6章 哲学思考実験