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内容説明
急激な物価上昇、進む円安。だから今こそ「ドルを買え!」。インフレが進む日本と世界。なぜ、ここに来て全世界的に急激な物価上昇が起きているのか。円安ドル高はどこまで進むのか。日本経済の先行きはどうなるのか。「ハイパーインフレ」は本当に来るのか……本書はこうした疑問にすべて答えていく。また、急激なインフレが続くアメリカを現地取材。その知見をベースに、円安ドル高の「真因」を解き明かしていく。さらに、多くの人の最大の関心事である「資産の守り方」を説く。来たる大激動の時代に生き残るために必須の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
12
日本経済に対する悲観的な見方が書かれています。1ドルは200円になり、最終的には500円になる可能性があるとか。そんな状態になると日銀は破綻し、円は紙屑同様になってしまいます。この危機的な状況に備えて、ドルで預金を持つ必要性が説かれます。著者はアメリカびいきの方で、アメリカにくらべて日本の経済は劣っているという主張が多いです。でも、アメリカの経済は破綻するという見方もあり、どれが正しいのか見極めるの難しいです。結局のところ、自分で色々な本を読み、情報を仕入れて、臨機応変に対応するのが良いと感じました。2023/12/19
ギルダーツ
10
ハイパーインフレの予感、この本を手に取る前よりも高くはなったが、何よりもアメリカとの違いがこんなに大きいとは…①頑張らなくてもある程度の生活はできる結果の平等、これはある意味資本主義ではなく社会主義的②規制で縛りすぎるほど良いとする日本と市場原理主義に任せれば最適な仕組みができるとするアメリカ、ルールの国と自己責任の国。自己責任を軽視した結果が今の日本の危機を招いた。自己責任に任せることでモラルが発達するのかもしれない。最強のインフレ対策は、世界で外貨を稼げるようになること、確かに一理ある。2023/01/08
羊男
9
★★★★☆2023/04/05
earlybird_kyoto
8
著者は、世界中で起こるインフレの原因はウクライナ侵攻ではなく、コロナ禍で各国が財政ファイナンスにより金をばらまきすぎたからだと説明している。そして、金融引き締めで資金回収を図ろうとする欧米と、その真逆の対応を続けざるを得ない日本の状況から、円安はとんでもないところまで晋可能性に言及しています。このままでは日銀も破綻するだろうとの予測が当たらないことを期待しますが、それでも、先に読んだ野口氏同様、日本とアメリカとの差がどんどん広がっているとの指摘には、この先の国の未来に不安を感じざるを得ないですね…。2023/03/29
Hirouch
7
主題はいかに自分の資産を守っていくのかですが、それよりももっと本質的な日本という国の問題について触れているところに共感しました。「頑張っている人により多くの負担を課す。やる気のある人に罰を与える」システムの問題が根底にあり、突き詰めていくと太平洋戦争の敗北から本質的なところは全く変わっていないのではと思ってしまいます。今できることは何なのか。日々の生活に追われて忙しいけれど、後でやっておいて良かったと思えるように少しずつできることを実践している最中です。2025/04/14