だれも私たちに「失格の烙印」を押すことはできない

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だれも私たちに「失格の烙印」を押すことはできない

  • 著者名:キム・ウォニョン【著】/五十嵐真希【訳】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 小学館(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093888547

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内容説明

すべての生には価値があり、美しい。

韓国のベストセラー日本上陸!
2018年「今年の人権書」受賞

ソウル大卒の弁護士、俳優、
そして骨形成不全症のため車いすユーザーの著者が、
障害者や人とちがった容姿や性的指向の人々など
「失格の烙印」を押されがちな人生には、
価値があって美しいことを、理性的に論理的に弁論します。

「すべての人に尊厳がある」といわれても、それは現代社会では
あまりに当たり前のことで、深く考えることはないかと思います。
しかし、著者は、「すべての人に尊厳があるとしたらその根拠はなにか?」
を深く思索し、古今東西の事例や書物からひも解きます。
読み終わったときには、人生観がガラリと変わるはずです。

「ロングフルライフ(不当な生)訴訟」「合理的配慮」
「ジョゼと虎と魚たち」「コーダ」
「ディボティー(障害のある身体への欲望)」「三島由紀夫」…
さまざまなキーワードから現代を俯瞰する、画期的な人文書の誕生です。

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本書は、アクセシビリティに配慮した本です。
紙の書籍、電子書籍(リフロー型)のほかに、オーディオブック版も同時発売となります。
必要とされる方にはテキストデータを提供します。本書巻末からお申し込みください。
本書は、社会福祉法人日本点字図書館のご協力で、以下の版もご用意します。
・点字版
・音声DAISY版
・テキストDAISY版
点字版・音声DAISY版・テキストDAISY版のご利用につきましては、日本点字図書館にお問い合わせください。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつお

12
バリアの有る世界。 本書は足に障害を持つ著者によるエッセイ。バリアフリー、多様性が叫ばれども、まだ改善の余地の有る現状について語らう。本書の主な内容は①権利、②魅力。①移動権について、多くの街は健常者に合わせた設計となっている。少しでも身体に不自由があれば移動が損なわれる。それを訴える移動権が明文化されたのは重要な事。②平等と言えど、より魅力的な外見・知性を持った人を性的に評価するのが人間の本能。その領域まで法で規制するのは不可能。車椅子でも、魅力的に振る舞っている。 違った視点で街を観察してみたい。2023/05/24

shi 2

7
主張強めのエッセイと言った感じ。この人が凄い人なのは伝わってきたが、それ以上でも以下でも無い。疾患と共生するには『スタイル』と『ナラティブ』が必要である。精神疾患者のナラティブは現実に即していない場合がある点において、肯定的な『スタイル』では無いらしい。言いたいことはわかるし賛同するが、優生学的というか、基本的に白黒で考えるタイプの人。合理主義なんだなと思った。韓国の社会保障制度は日本と似ている。生活保護に類似した制度もある。相違点は障害の当事者が社会的・大々的に『行動』することだ。日本もこうなればいい。2023/04/09

瀬希瑞 世季子

3
"私たち障害者が骨形成不全症や癌または聴覚障害に価値があると言うとすれば、それは、産物としての価値ではなくパフォーマンスとしての価値を血肉化させているからだ。つまり、水平的アイデンティティとして擁護しようとする障害や病気、高すぎたり低すぎたりする身長、人種、特定の精神疾患、性的指向などは、ある人が経験や挑戦によって紡いできた物語そのものであり、血肉化された属性でもある。"(p.154~155)2024/02/26

やぎ

3
本を読むとき救いを求めてしまうことがある。これはどちらかと言うと人権宣言の色が濃かった。韓国の精神病院の衝撃的な強制収容の話もあり、大変刺激的。勇気付けられたかというと、ちょっと毛色が違いましたねという感想。ただ、障害について深く考えさせられた。2023/02/28

mionne

2
「障害を持っている人は可愛そう」というぼんやりした考えに衝撃を与える本。対人援助職の人は一度目を通した方が良い内容。2023/09/01

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