内容説明
カカポ、キタシロサイ、アイアイ、マウンテンゴリラ……。『銀河ヒッチハイク・ガイド』の著者たちが、世界の絶滅危惧種に会いに旅に出た! 自然がますます愛おしくなる、紀行文の大傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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24
読み友さんより。「銀河ヒッチハイクガイド」の作者ダグラスアダムスが、絶滅の危機に瀕している動物たちと会うために、英国の動物学者カールと一緒に世界を周る旅の顛末。作者の軽妙な文章で大いに笑わせてくれるが、現地の動物保護問題の深刻さはその国の空港の通関の出鱈目さに比例するようである。ここに名前の上がったすべての動物に幸あれ…特にニュージーランドの飛べない太っちょ、カカポに幸あれ。2023/01/24
ローレンツ🐾
17
本書が初めて刊行されたのが1990年。今から30年も前。そのころにはすでに危惧種となっていた野生動物たち。それぞれの生息域に実際に会いに行く著者と動物学者の旅談。1990年当時はまだ生息していたものの【キタシロサイ】と【ヨウスコウカワイルカ】は野生での絶滅となってしまった。絶滅危惧種の野生動物たちは現地の極少数の努力を惜しまないヒーローたちの手で守られているが、その他大勢のクソみたいな人間たちによって危機的状況はなかなか改善されない。すべての動植物は綿密に繋がっている。皆が読むべき最良の書。2024/12/19
Sakie
17
SF作家が動物学者と絶滅危惧種を見るために僻地へ旅する企画。この作家とは銀河ヒッチハイクシリーズの著者で、R・ドーキンスが親密な序文を寄せるのも肯ける傑作だ。独特のユーモアは読者を面白がらせるだけに留まらない。脱線のようでいて、ぐるっと周って人間の愚かさを横から蹴り飛ばす。そして、奥深い自然の中で動物に遭遇したときの、1対1の個として圧倒される素直な感慨はなにものにも替えがたい。自然との対峙のしかたとか、他生物と共存する世界の豊かさ、そのためにこそ活きる人類の知恵も希少動物同様、加速度的に喪っているのだ。2024/09/10
ののまる
8
ダグラス・アダムスの文章が上手すぎて大爆笑するところが多々。絶滅させてしまう人間の愚かさも、それを防ごうとするユニークな動植物学者たちとの攻防も。2025/12/14
paluko
5
絶滅危惧動物って地球上のどっちかというと「辺境」に類する場所に棲息しているわけで、辺境旅行につきもののドタバタ劇(予約したはずの航空券がとれてない、機材が揃わない、アポがとれないetc.)が著者ならではの文体で描き出される。絶滅が危惧されるほど数すくない生物は当然、研究するのも難しいわけで人間による保全策には的外れなものも多いのかもしれない。それでも「人々が、サイやインコやカカポやイルカなどの保護に打ち込んでいるのは(略)かれらがいなくなったら、世界はそれだけ貧しく、暗く、寂しい場所になってしまうから」。2025/12/22
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