内容説明
カカポ、キタシロサイ、アイアイ、マウンテンゴリラ……。『銀河ヒッチハイク・ガイド』の著者たちが、世界の絶滅危惧種に会いに旅に出た! 自然がますます愛おしくなる、紀行文の大傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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24
読み友さんより。「銀河ヒッチハイクガイド」の作者ダグラスアダムスが、絶滅の危機に瀕している動物たちと会うために、英国の動物学者カールと一緒に世界を周る旅の顛末。作者の軽妙な文章で大いに笑わせてくれるが、現地の動物保護問題の深刻さはその国の空港の通関の出鱈目さに比例するようである。ここに名前の上がったすべての動物に幸あれ…特にニュージーランドの飛べない太っちょ、カカポに幸あれ。2023/01/24
(ま)
3
イギリス流のユーモア・諧謔に溢れた文明批評ルポ 人類の愚かさが...2023/02/22
じぇろポーta
3
面白うてやがて悲しき絶滅(寸前)動物紀行。銀河ヒッチハイクガイドで知られるユーモアSF作家だけあって文章がもう抜群に面白い。天安門事件の一年前の中国ルポなど今の経済発展したメガシティ以前の懐かしい姿を巧みに描写しててめちゃ読ませる。しかし希望を感じさせて終わる中国(カワイルカ)編もその後絶滅が(ほぼ)確定していたり、なかなか複雑な読後感。キタシロサイも(野生状態の個体は)絶滅してるしな…。対してカカポは200羽近くまで増えていたりと保護活動が成果を上げているところもあるのが僅かに救いを感じさせる。2022/12/01
くろじら
2
最初の方の話は、辺境を旅して珍しいものを見に行く感じで、比較的お気楽なのだけれど、後の方になるとだいぶんシリアス。実際に、アイアイやコモドオオトカゲは現在まだ健在だが(本の中で現地に行っているのは1980年代)、本当に見納めになってしまったヨウスコウカワイルカやキタシロサイなどもいる。なんとなく自然とか旅とかの本が好き、くらいの人に勧めると、いろいろ感じとってもらえるのかも。2023/06/12
Mao
2
度々吹き出してしまうので、電車内で読むのは避けた方がいいよ2023/04/15