内容説明
生きて日本の土を踏むまでは、こんな所で死んでたまるか!
終戦直前、突然のソ連軍進攻から、騙されてシベリアに送られて、飢えと寒さに耐えぬいた若き日本軍兵士・穗苅甲子男の帰還までの苦難の日々。武器を捨て、降伏の後、シベリアに連行、強制労働を強いられた日本兵58万人。零下60度の中、想像を絶する収容所の生活を耐え抜いた穗苅兵士が、不毛の凍土に倒れ伏した5万5千の戦友の思いを描いた感動作。吉田勇画17点を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カツ
7
「シベリア抑留」という言葉は知っていたが実状はかなり悲惨だった様だ。極寒シベリアの鉄道や道路などのインフラ整備のために何十万もの日本人兵士が連行された様に思える。完全に国際法違反であり、「捕虜として働いた賃金は所属国が払う」という国際法があるらしいが捕虜として認められていないためかその賃金も支払われていないらしい。なんとも不条理だ。2020/11/18
もちもち
5
生きるという希望を失った人から亡くなっていくんだなあと 著者の前向きさがすごい。こんなに空腹で寒くて辛い状況なのに そしてソ連人の女医さんは神様仏様にも思えただろうな2021/08/15
うたまる
4
「いったい幾日ぐらい抑留されるんかなあ」「敗けたんだからなあ。そう簡単に帰すもんか。どうせロスケのやることだ」「なにいってるんだ。いくらロスケだって、たった1週間戦っただけじゃねえかよ」……帰還者によるシベリア抑留の体験記。これで何冊目かは忘れたが、人によって抑留されていた収容所が違うため、読むたび新たな事実を知ることができる。さて本書で印象に残ったのは、日本人捕虜を虐待するソ連兵もまた監視されていたというもの。シベリア抑留の悪夢とは、ロシア人の粗暴、共産主義の非人間性、関東軍幹部の愚劣さの合作のようだ。2018/02/06
N型
0
良く生きて帰って来れたなと。こんなん初日で凍死するわ2017/12/14
大平武郎
0
このシベリア抑留の過酷な事実を、決して風化させてはいけないと思う。2012/08/17
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