朝日文庫<br> 騒がしい楽園

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朝日文庫
騒がしい楽園

  • 著者名:中山七里【著者】
  • 価格 ¥689(本体¥627)
  • 朝日新聞出版(2022/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022650818

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内容説明

都内の幼稚園へ赴任してきた神尾舞子。騒音や待機児童など様々な問題への対応を迫られる中、園の生き物が何者かに惨殺される事件が立て続けに起き、やがて事態は最悪の方向へ──。『闘う君の唄を』に連なる、シリーズ第2弾。《解説・藤田香織》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワレモコウ

57
「闘う君の唄を」で、凛の同僚だったクールな神尾舞子が主人公。田舎の幼稚園から、世田谷の幼稚園へ転任になり、転任先でも池波先生と一緒になる。 そこでは、都心ならではの騒音や待機児童問題に悩まされる日々だったが、ある日生物が殺され、魚→蛇→アヒルと、どんどんエスカレートしていき、ついに…というなんとも痛ましい話。ピンチを迎える舞子と池波。最後は少し雑な気もしたが、舞子&池波コンビの活躍をまた見たい気がする。2023/04/11

レモン

51
前作がまったく好きになれなかったがunlimitedにあったので。相変わらず年齢にそぐわない園児の言動に保護者の対応など、前作より多少マシにはなったものの相変わらず実態に即していない。ただ騒音問題についての町内会長の意見は参考になった。私も一般論と同じく、自分も子どもだったことを棚に上げてなぜそんなクレームを言えるのかと疑問だったので。幼稚園で起きた事件にしては生々しすぎる割に動機が単純過ぎたり、説明不足のような気がして拍子抜け。このシリーズはもうお腹いっぱい。2023/11/13

さち@毎日に感謝♪

37
「闘う君の唄を」に連なるシリーズ第2弾。クールな感じの舞子が主役でした。幼稚園で事件が起こり、子供達の心のケアに奮闘する姿は人間らしいなと思いました。最後の子供達の行動にうるっとなりました。次は池波が主役の物語が読んでみたいです。2023/06/07

さくら★もち

28
待機児童と騒音問題に揺れる世田谷区の幼稚園を舞台とした物語。冷静沈着を装い理論武装で感情を抑える神尾と明るく爽やかで日和見主義な池波。教員のふたりにはいわゆる聖人君子ではなく軽率なところもある普通のサラリーマンという印象を受け、前半の園長や保護者とのやりとりのブラックっぷりについつい同情してしまった。後半の陰惨な事件後の登場人物たちの保身や責任逃れ、被害者意識と正義感を振りかざした攻撃には強い嫌悪と怒りを感じたけど、自分も当事者だったら誰かに怒りをぶつけなければ立っていられないと思う。身勝手な犯人が憎い。2023/01/12

タルシル📖ヨムノスキー

26
幼稚園を舞台にした〝闘う君の唄を〟の続編。今回の主人公は前作では脇役だったデジタルウーマンこと神尾舞子。彼女が異動を命じられたのは世田谷にある幼稚園。語られるのは園の騒音問題と待機児童問題。そして動物虐待と通園する園児の殺害事件。自分が田舎出身だからなのか、子供の声を「騒音」だと訴える大人の心理がよくわからない。メインの園児の殺害事件の犯人については、珍しく鍵となる言葉にピンときて真相究明前に当たりをつけることができた。エピローグの園児たちの言葉にはグッときた。これで現在刊行中の文庫50作品を読破!2022/12/18

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