継続的デリバリーのソフトウェア工学 - もっと早く、もっと良いソフトウェアを作るための秘訣

個数:1
紙書籍版価格
¥3,190
  • 電子書籍
  • Reader

継続的デリバリーのソフトウェア工学 - もっと早く、もっと良いソフトウェアを作るための秘訣

  • ISBN:9784296070367

ファイル: /

内容説明

本書はソフトウェアに関する諸問題を、「工学」に基づいて解決する方法を実利的に示します。

『継続的デリバリー』で著名なデイビッド・ファーリーの“Modern Software Engineering : Doing What Works to Build Better Software Faster”の日本語版です。

継続的デリバリー(『継続的デリバリー』の共著者)の先駆者で、DevOps、TDD、その他ソフトウェア開発全般についての実践者である著者が、ソフトウェア開発に科学的思考法を応用するとはどういうことなのかを明らかにし、本当にソフトウェア工学と呼べるものを実現するにはどうすればよいかを具体的に示します。
真のソフトウェア工学は、私たちの創造力と、高品質で役立つものを自信を持って作る能力を引き上げます。アイデアを掘り下げ、創造力を伸ばせるようになり、大規模で複雑なシステムを構築できるようになります。
コードは誰でも書けますが、それは私たちの仕事ではありません。ソフトウェア開発はコードを書くことよりも大きな仕事です。私たちの仕事は、問題を解くことであり、そのためには設計に注意の目を光らせ、生み出す解決策の有効性を考えなければなりません。

本書はこれからソフトウェア開発の大海に船を漕ぎ出す人には良い羅針盤となる書籍だと思うし、私のように長年この業界で過ごしてきた人間にとっては、自分の経験を振り返る良いきっかけとなり、自分の考えが変化を受容しているか客観的に見る示唆を与えてくれるものとなることを確信する。
――「解説」より

目次

第1部 ソフトウェア工学とは何か
 第1章 イントロダクション
 第2章 工学とは何か
 第3章 工学的アプローチの基礎
第2部 学びの最適化
 第4章 反復的な作業
 第5章 フィードバック
 第6章 漸進主義
 第7章 経験主義
 第8章 実験主義的であること
第3部 複雑さ管理の最適化
 第9章 モジュラー性
 第10章 凝集度
 第11章 関心の分離
 第12章 情報隠蔽と抽象化
 第13章 カップリングの管理
第4部 ソフトウェア工学を支えるツール
 第14章 工学分野のためのツール
 第15章 現代のソフトウェアエンジニア

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

14
図書館本。一応、一読しましたが、良書であり、改めて読み返します。2023/04/02

七条

9
私には合いませんでした。訳が直訳的すぎて何を言っているのかが全然入って来ず、表面をツルツルと滑っているような感覚でした。具体的な話も少なく本質的な意味を掴もうとするととても苦痛でした。他の方の感想を読むとためになることが書いてあったらしいのですが... ただ、これは私がトップダウン(設計)からの視点でしか見てないからで、ボトムアップ(プログラマ)としての視点もあればもっと読みやすかったのかなぁ、とも思います。 他の本を読んでから出直します。2023/07/03

kannkyo

6
「継続的デリバリーのソフトウェア工学」と銘打ってはいるが、継続的デリバリーという割にアジャイルな開発プロセスまで含まれ、ソフトウェア工学という割に定量的視点に欠ける。継続的デリバリーの評価指標として品質の安全性とリリースのスループットの測定が必要との言には同意できるが、具体的な計測や活用の方法の言及はなく、曖昧。継続的デリバリーにリファクタリング、バージョン管理、テストの3要素が不可欠との主張にも同意できるが、いささか具体例に欠く。新味のある話は「OBAPからBAPOへ」の話くらいだろうか。2023/12/16

小泉岳人

2
ソフトウェア工学を全面に出しており、工芸の重要性とそれ以上にソフトウェア工学が重要であると論じています。特にXPのプラクティスを中心としたその先の継続的デリバリーの開発アプローチの重要性を説いています。筆者のコードやアーキテクチャ、アジャイルへの愛を感じる内容でした。「ソフトウェア開発は、探索と発見のプロセスです。そのため、ソフトウェアエンジニア(ソフトウェア工学の実践者)がこの分野で成功するには、学びのエキスパートになる必要があります。」2023/09/24

だんだん

1
難しいことが書いていたのと、この実践を伴うためには、組織を組成するなどのある程度の裁量が必要かもしれないとか思いつつも、設計を行う上での考え方として意識していければと思った。結合度と作りこみがトレードオフというのはまさにその通りで、ここには、チームであり顧客の価値観などが入ってくる。自分が意識しても、顧客が肯んじなかったときは、そこで投了。。2023/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20439874
  • ご注意事項