内容説明
「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーで、6年連続人口増加率全国トップ――。かつては数多ある東京のベッドタウンの一つにすぎなかった千葉県流山市がいま、脚光を浴びている。「子育て中の共働き世代」に的を絞った政策をはじめ、人材活用、産業振興、都市計画、環境保全まで、あらゆるテーマを同時並行で推し進める。流山市在住30年、気鋭の経済ジャーナリストが、徹底取材でその魅力と秘密に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
124
6年連続人口増加率全国トップの流山市が凄い。「母になるなら、流山市。」の標語が看板倒れでない具体的な保育施策が次々と打ち出されている。対象をDEWKS(共働きの子育て世帯)に絞るという明確な方向性を打ち出した井崎義治市長のリーダーシップは見事だが、多くの企業や人々(特に女性)が積極的に街づくりに関わり、起業支援、古民家活用、環境保全、有機農業などの新しい取り組みが広がってゆく。いろんな人たちの「圧倒的当事者意識」(江副浩正氏の口癖)を結集したら、こんなすごいことができるということを、流山市が教えてくれる。2023/04/21
yuni
47
「母になるなら流山市」。流山の送迎保育ステーションの特集をTVで観て、これはいい取り組みだなぁと感じていました。通勤の動線上に「保育」があると働きながら子育てをする親にとっては時短に繋がるとてもありがたいサービスですよね。流山はTX(つくばエクスプレス)の恩恵を受けて偶然発展したのだと思っていました。TXのルートが流山市内を通るよう奔走した秋元氏の存在。都市計画のプロが市長になり、共働きの子育て世帯にターゲットを絞った街づくり。人口増加率がトップになったのには確固たる理由がありました。2024/05/23
マエダ
40
子育てに対しての市の取り組みは本当に日本かと驚くレベル。今後の住まいの為、偵察しにいこうとおもいます。 途中、村上春樹風の文章がでてきたが。。2023/05/21
雲をみるひと
35
流山在住の作者による街づくりや子育て支援政策など流山の近年の取り組みや街の変化について論じた本。複数のキーマンがフィーチャーされていて、ヒューマンストーリーとしても楽しめる。作者の流山愛が全面に出ていて、公平な視点かという観点では微妙かもしれないが、示唆に富んだ流山でのムーヴメントを知れるという点で参考になる。2023/04/09
こも 零細企業営業
32
流山。柏市と野田市の間にあるチーバくんの鼻の根元、、江戸川と利根川に挟まれ常磐線が河川運輸が盛んだった場所。常磐線開通計画は無視していたら取り残されて廃れる一方だったのだが、、つくばエクスプレスが3駅設置されて急に発展して来た。思い切り近所の話じゃねーか!だけど西側と北側の話ばかりで柏市が中心の私には、おおたかの森くらいしか馴染みが無い。それにしても本当に発展したよな、、子育てにもあんなサービスがあったとは知らなかった。俺的には介護の方が深刻なんだけどね、、その辺りはガン無視か。。2022/12/19