新潮新書<br> シチリアの奇跡―マフィアからエシカルへ―(新潮新書)

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新潮新書
シチリアの奇跡―マフィアからエシカルへ―(新潮新書)

  • 著者名:島村菜津【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 特価 ¥631(本体¥574)
  • 新潮社(2022/12発売)
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  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106109782

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内容説明

映画『ゴッドファーザー』が象徴する〝マフィアの島〟が、今やオーガニックとエシカル(倫理的)消費の最先端へ――みかじめ料不払い運動に反マフィア観光ツアー、有名ピザ屋が恐喝者を取り押さえ、押収された土地は人気の有機ワイン農場に姿を変えた――『スローフードな人生!』の著者が10年以上の現地取材で伝える、諦めない人々のしなやかな闘いのドキュメント。新しい地域おこしはイタリア発、シチリアに学べ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

38
本書にもあるようにシチリアと言えば映画「ゴッドファーザー」のイメージを持っていたのだが、日本のマスコミにも大々的に取り上げられた1992年の判事二人爆殺以降特に気にしていたのだが(確か時の首相もマフィアから賄賂を貰っていた?)、若者たちの反マフィア活動も加わり今は・・・。シチリアの歴史も踏まえ、被害者遺族のインタビュー、加害者家族の現状などもちらり、予想以上に読み応えがありました。2023/02/20

雲をみるひと

27
シチリアでのみかじめ料支払取りやめなど反マフィア運動がテーマ。財界人、法曹関係者の犠牲を伴いながら反マフィアが進展した大きな流れは理解できるが、深層については、マフィア側の視点が無いことが原因がなかなかイメージし辛い。また、シチリアの魅力を語る部分も量的に少し物足りなさを感じた。マフィア問題についてかなり詳細にレポされてるので少し勿体無い気がする。2023/05/14

たんかれ~

19
ゴッドファーザーの影響もあり、シチリア=マフィア天国のイメージでしたが、現地では反マフィア活動がかなり進んでいることに驚きました。タブーと相対するのは命懸けだし実際に被害者も多く出ているけど、その恐怖を上回る地元有志たちの熱い思いに感服。マフィアから押収した土地でオリーブやワインなど有機農業を展開することは、観光需要も促して一石三鳥の取り組み。エシカル消費は懐が許す限り少しでも意識していこうと思います。「買物する先を選ぶことは選挙と同じ」確かに。2023/01/19

てつJapan

18
【とても良かった】読友さまの履歴から読みました。市民たちのマフィアとの戦いの記録。その過程で亡くなった方も多く、その方がどういう考えでその道を選んだのかわかりませんが、その勇気が連鎖的に広がっていったのがわかりました。自分たちは自身の住む共同体に無関心すぎるのでは、ということを考えさせられた本。2023/04/20

ポテンヒット

13
冒頭から映画さながらのマフィアの報復に戦慄。それでも彼らに立ち向かうシチリアの人々の気骨と勇気に敬服する。みかじめ料を払わない店のリストを作り、賛同する客はそこで物を買う。マフィアが所有していた土地で有機農業を興し、地元の雇用を産出する。お金を支払って商品を買う事は、一種の投票であり意思表示でもあるのだな。街づくりは市民の意欲が重要だと感じた。マフィアと政治家の癒着や詐欺など、陰で暗躍し取り締まりが一層難しい点などは決して遠い国の話ではない。2023/03/14

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