ポプラ文庫 日本文学<br> ふたり、この夜と息をして

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ポプラ文庫 日本文学
ふたり、この夜と息をして

  • 著者名:北原一【著】/神木隆之介【写真】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • ポプラ社(2022/12発売)
  • 光る紫陽花!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/7)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591175903

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内容説明

男子高校生の夕作まことは、顔にある痣を祖母から教わった化粧で隠して生活している。それがばれることを恐れ、誰にもかかわらずに過ごすことを望んでいた。ある日、新聞配達のアルバイトの帰りに、公園でクラスメイトの女子・槙野がタバコを吸っているところを目撃する。不良でもない槙野が何故……? 互いに“秘密”を抱えた二人は徐々に距離を近づけていくが――。第9回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞した感動の青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

82
ハードカバーで読んで以来、四年ぶりの再読ですが、やはり素晴らしい作品です。2021年に読んだ作品の中で、迷わず第一位にしたくらいですから、やはり改めて読み直しても素晴らしさは色あせるコトはなかったですね。顔にちょっと痣のある主人公「夕作」は基本的に人と接するコトなく、高校生活を過ごしています。そんな彼が新聞配達のバイトの帰りに煙草を吸ってる1人の女の子と出会います。その彼女は奇しくもクラスが一緒の「槇野」でなんだかちょっとワケあり雰囲気なキャラのようです。そんな二人を中心にした人間ドラマが幕をあけます。2026/01/08

よっち

40
顔の痣を隠すため、祖母から教えてもらった化粧をしてひっそりと暮らす男子高校生・夕作まこと。彼がバイトの新聞配達の帰りに、公園でタバコを吸うクラスメイトの女子生徒・槙野と出会う青春小説。何やらワケありのような槙野と、お互い踏み込まないまま話す機会が増えてゆく夕作。槙野を通じて広がってゆく交友関係と、偶然知ってしまった彼女が抱えている苦悩。臆病だった夕作の背中を押してくれた槙野もまた誰にも言えなかった孤独を抱えていて、そんな彼女のために勇気を出して向き合おうとする夕作の不器用な優しさがなかなか良かったですね。2022/12/06

aki

38
顔に生まれつきの痣を持ち、それをひたすら隠して誰とも交わらず平穏に過ごす事を望む夕作と、夜の公園でタバコを吸い、友達の前では明るくあっけらかんと装う槙野。こんな2人が出会い、愛情とは違うもので惹かれ合っていったのは似たもの同士であり、見たくないものを心の奥に蓋をしてしまってきているから。2人の境遇は違えど、子供の頃に受けた心の傷はとても深く深く、今も狂おしい程に戦い続けている。そんな2人にも優しく見守ってくれる仲間ができ、自分の本心と素直に向き合っていく。とっても温かいものが込み上げてくるラストだった。2023/04/11

WIND

7
人に言えない秘密を抱えた2人の関係性を描く青春小説。高校生同士の言葉で言い表せないような関係をうまく文章で表現していて、懐かしくなった。 主人公がとても優しく誠実で、こんな考え方ができるといいなと思った。 個人的に空気感がとても好きな小説だった。2024/10/23

みやしん

5
自分に無いコンプレックスに「気にするな/差別なんて幼稚なヤツしかできない」と諭そうとする行為は簡単で残酷で欺瞞だ。トラウマに満ちた主人公の心を溶かしていく周囲の人々の優しさが全編を覆う。映像化に向いた思春期小説。こう言ってはなんだけど、父親とは終生分かり合えないんだろう。2025/01/01

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