ハヤカワ・ミステリ<br> 狂人の部屋

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ハヤカワ・ミステリ
狂人の部屋

  • 著者名:ポールアルテ【著】/平岡敦【訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 早川書房(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150018016

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内容説明

〈ツイスト博士〉その部屋には忌まわしい過去があった。かつてそこで、一人の青年が原因不明のまま怪死したのだ……その後は長くあかずの間となっていた部屋を現在の当主が開いたとたん、次々に怪事件が起きる。当主は不可解な状況で部屋の窓から墜落死し、部屋の中を見た妻は卒倒する。はたして部屋には何があるのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

79
著者の作品は幾つか読みその怪奇趣味を満喫しているが、本書はそれが最も濃厚に出た一冊ではないか。開かずの間を開いた途端屋敷に溢れ出る怪しい気配、読んではいけない草稿、そして屋敷の主人が墜落死した直後に部屋を覗き卒倒した妻と事件のたびに濡れる絨毯と魅力的なギミックがこれでもかと詰め込まれている。ミステリ要素も例えば絨毯が濡れる理由や妻が見て卒倒した件等、種を明かされると割と小粒なのだけど、そこに至るまでのミスリードが思いもよらないので実に楽しいし。ラストも日本の怪奇ミステリ作家を思わせて、大満足な一冊でした。2023/03/25

yukaring

67
あかずの間に不気味な予言、甦る死者などカーを彷彿させるオカルティズム満載のミステリ。部屋の主が不吉な原稿を書き奇怪な予言を残して謎の死を遂げた部屋。この書斎を約100年後に開けたハリス・ソーンはこの部屋の窓から墜落死する。その後もソーン家に不幸が降りかかり、その度に書斎の絨毯は言い伝え通りにグッショリと濡れていた・・。複雑に絡み合った人間関係やロマンス、不気味な予言を告げるソーン家の末裔、立ち込める雰囲気に圧倒されるツイスト博士とハースト警部。アルテの最高傑作の呼び声高い作品に違わない魅力的な1冊だった。2023/04/02

harass

57
殊能将之の書評本で気になり手に取る。仏の新本格派ミステリ作家の代表作。新本格派の作品はあまり好きではないので途中義務的に読み進めるところがあった。正直良い読者では無かったと反省しきり。お約束の密室や謎の連発を楽しめないといけないのだが。だがロマンスの箇所はフランス人らしさを感じたように思える。読み物としてどう解決させるのかと、お手並み拝見で読んでいって、釈然としないところもあったがそれもまたテクニックであると納得。90年発表の作品で新本格派はミステリ辺境の仏や日本でしか存在していないのに面白さを感じる。2016/09/15

おか

46
フランスの推理作家。初読み作家さん。図書館の返却棚で適当に選んで来ました(笑)舞台はイギリスのパドストウ(観光案内では素敵な漁港の町)1/4までは 古き良き時代の恋愛物語。飽きたなぁというタイミングで死体登場^_^シリーズ物なので ツイスト博士の人となりがよく掴めない内に終わってしまった。恋愛小説色の濃い推理小説といった感じ。シリーズ1を読んでみようとは思います^_^2017/05/26

紅はこべ

28
不吉な伝説に彩られた屋敷、預言者を名乗る人物、怪現象を伴う怪死事件、そして若者のロマンス。まさにカーの要素をたっぷり詰め込んだ、カーの正当な後継者らしい作品。恋愛心理を描いた小説としても読めた。2009/09/20

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