内容説明
グリーンは,欧米ではかなりよく知られた精神分析の理論家であるにもかかわらず,文章の難解さや特定の学派に属していないがゆえに,その理論についてわが国では知られる機会が少なかった。
本書は,2015年にグリーンの精神分析を顕彰する目的で英国精神分析協会の主催で開かれたシンポジウムをもとに,グリーンと直接交流を持った分析家たちによる論考をもとに構成された論文集である。ペレルバーグによるグリーン理論の包括的な解説から始まり,精神分析的な臨床実践の論文,文化芸術に関わる論文,グリーンの理論についての討論やグリーンのインタビューなどによってバランスよく構成されている。
それゆえ直接グリーンに取り組むのとは異なる,さまざまな視点を得る機会となり,彼の思考をたどるのに最適な手引きといえる。
アンドレ・グリーンの精神分析を紹介することを通して,彼が開いた新しいパラダイムに読者を導く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
8
ラカンやラプランシュ、ポンタリスとの距離感の感じなどグリーンのインタビューが個人的には興味深かった。「分析におけることばのやりとりのなかで何が起きているかの真の記述を行なうことは非常に重要であること」はそうだなあと。ウィニコットに影響を受けつつ、情動、ナルシシズム、表象がそこで起こる場としての「枠づけ構造」の内面化、そこから広大な「ネガティブ」の領域とデッドマザーコンプレックスが現れることなど。パラダイム・シフトかはわからんけれど、問題意識自体は例えば現代のラカン派を陰にも陽にも引っ張ってそうだなとか。2024/05/07
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