出版社内容情報
江戸に構える唐物屋「唐来堂」。その奉公人として仕えるおさえ。彼女は自身を"ねえや"と慕う、おりんの用心棒をしていた。
ある日、岡っ引きの新太郎から娘の水死体が上がったことを聞く。それも三人目で、新太郎はあやかしの仕業だと怪しんでいるとのこと。あやかしに力を与えてしまうという特殊な能力を持つおりんの耳には入れたくないとあしらうも、おりんの友人がその毒牙にかかってしまい――。
濡れ女、送り犬、子攫いなど、様々なあやかし事件に巻き込まれる連作ホラー活劇開幕!
第一章 濡れ女の唄
第二章 送り犬の跫音
第三章 子攫いの禍気
第四章 朧百鬼夜行
【目次】