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内容説明
新型コロナワクチン接種後の副反応疑い死亡報告は1900件に迫る。健康被害救済制度もあるが、驚くほど因果関係は認められない。厚労省と巨大製薬企業が築く壁。打ちひしがれる遺族、因果関係を示す主治医や解剖医、遺伝医学者、製薬メーカー、制度を仕切る厚労官僚などを綿密に取材。副反応と死の間の真実、制度の闇、構造的要因を白日の下にさらす。
目次
まえがき
一章 なぜ、息子は死んだのか?
接種三日後の出来事
異物混入のロット番号と死亡例
検案書の内容
副反応疑いの救済制度
陰謀論と必要論
「副反応は起きる」という前提
効果のエビデンス
リスクと安全性は?
インフルエンザの一〇〇倍以上の死亡報告
窓口から先のブラックボックス
二八歳男性の副反応疑い死亡例
因果関係の証明をだれがするのか
二章 因果関係──遺体は語る
六一歳男性・接種後受診前の急死
解剖の結果
ひしめく血栓
「原死因=ワクチン接種」の報告書
製薬メーカーの役割とは
三つの解剖例
それでも九九%がγ判定
死亡例一八五四件の因果関係とは
PMDA設立と薬害事件の歴史
歪な経営組織
厚労省担当官との一問一答
臨床医学視点の三つの基準
三章 救援投手の死と「救済」
トレーニング中の急変
心臓突然死の引き金?
病理解剖の結果
不可解な「γ」判定
疑わしきは解明すべき
戸惑う自治体の窓口
球団側の補償は?
「死者に厳しい」救済制度
健康被害者と国との長いたたかい
因果関係をどう乗りこえるか
補償請求の三基準
四章 破壊的イノベーションの反動
ワープ・スピード作戦
mRNAワクチンというブレイクスルー
免疫学者からの警鐘
「医療の市場化」は是か非か
恩恵とツケ
日本国産のワクチン事情
幻に終わった日本発mRNAワクチン
ワクチン・ギャップとは
予防接種被害の行政訴訟
四年にわたるたたかいと判決
終章 「副反応疑い死」の真実へ
「基礎疾患」をどう捉えるか
副反応の引き金
因果関係という迷宮
免疫が暴走して……
統制システムの内で
あとがき
参考文献
感想・レビュー
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zoe
JILLmama
羊山羊
そうたそ
Kazuo Ebihara