SB新書<br> 発達障害の人には世界がどう見えるのか

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SB新書
発達障害の人には世界がどう見えるのか

  • 著者名:井手正和【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • SBクリエイティブ(2022/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815617950

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内容説明

発達障害の人が抱える生きづらさは、自分が見えている世界が他の人の見えている世界と異なることにある。それは周りに人によっても同様である。理解できないゆえに、当惑し、イライラし、疲弊してしまう。本書では、知覚実験、脳科学などによる最新研究をもとに、発達障害の人が見ている世界を明らかにし、発達障害の当事者の苦しみを軽減し、周りの人のとのコミュニケーションを円滑にするにはどうすればよいかを論じてく。

※カバー画像が異なる場合があります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi Tanohata

33
ご存じですか。大手書店の平積みコーナーに「発達障害」関連本が多く並んでいること。世界的な経営者や野球選手、有名な画家に発明家がそうであると耳にするが、「生きづらさ」を感じている人が多くいると。メカニズムを少し理解し目から鱗ポロポロの読後感。「自分探し」の一冊にもなる。2022/12/14

踊る猫

32
私自身は発達障害当事者なのだけれど、過去に書かれてきた常識レベルの事柄をスマートに整理して、なおかつ最新の実験データを駆使して丁寧に発達障害者の知覚/認識の有り様についてまとめられているのに唸る。肝心なのは(「そううまくいったら苦労はないよ」と肩透かしを食う結論でもあるだろうが)個々人の認識が定型発達・発達障害を問わず「個性」の次元で違いうることを認めて、その「個性」が「生きづらさ」として顕在化する場合においてケアの対象となるべきというきめ細やかさが大事ということなのだろう。ここから始まる議論は意味がある2023/01/16

のり

23
タイトルの疑問は、常に知りたいと思っていることだったので、思わず手に取ったが、そこまで当事者の感覚が手に取るようにわかる、という当事者側からの書き方でもなく、じゃあ、困っている当事者はどうすればいいのか、周囲の人はどう対応すればいいのか、も、想像できる範囲のことだったので、新しい発見はなかった。2023/02/25

kitten

22
図書館本。発達障害、ASDについて。特に、感覚過敏、感覚鈍麻についての話。発達障害の人の中には、視覚や聴覚が過敏すぎる人が多い。また、逆に感覚が鈍すぎる人もいる。脳の指向が、「森を見るより木を見る」になりがちで、いわゆる錯視に引っかからないことがある。他の人がどんな見え方、感じ方してるかなんて、わからんもんな。本人も他人のことがわからんから、困る。 ASDのSはスペクトラムで、ものすごく幅広上に、わかりやすい境界もない。この分野もどんどん研究が進んでるのがわかった。2023/02/18

chietaro

16
色々な視点から発達障害の分析ができるといいのにと思いました。脳機能のグラデーションは千差万別ですね。その中で「普通」や「みんなと同じこと」が求められる世界は酷です。感覚過敏や感覚鈍麻が共存している話や、共感覚なの話が興味深かったです。発達障害が差別されることや特別視されることなく、大なり小なり持っているグラデーションという理解が進んで欲しいです。2023/01/10

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