内容説明
仏像に手を合わせると、ほとけさまの声が聞こえてくる――如来像、菩薩像、明王像などの仏像を、どう拝めば祈りは通じるのか。さまざまな「仏像の約束事」を知り、仏像を拝むことから、仏教の教えに入っていけるようになる!
●野球で監督やコーチ、選手たちがさまざまなサインを出しているように、仏像もまた、さまざまなサインを出しています。仏像の手の指を見れば、「(略)説法をしておられるのだ」「坐禅をしておられる」(略)というようなことがわかります。手の指だけではありません。着ておられるもの、身につけておられる装身具のある・なしによって、そのほとけさまが出家された方であるか、在家の人間なのかがわかります。そうなんです、仏像にはさまざまな約束事があります。(略)仏像に手を合わせて拝むときにも、わたしたちは仏像の約束事を知っておいたほうがよいのです。仏像の約束事を知って仏像を拝んでいると、「仏像が語りかける声」が聞こえてきます。そしてその声を手がかり・足がかりにして、わたしたちは仏教の教えに入っていけるのです。
●仏像に関する1つの伝説
●原始仏教と大乗仏教の仏陀観
●偶像崇拝の禁止と仏像との関係
●仏像はほとけの最高の美を凍結
●請求書の祈り、領収書の祈り
●立体曼荼羅が持つエネルギー
●お寺が持っている3つの機能
●仏像の5分類
●お釈迦さまの3つの基本印相
●あなたのために語りかける説法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
55くまごろう
1
たとえ話や比喩などを用いて、仏教の世界をとにかく易しく解説してくれている。ここまで簡単に説明するのはどうなのか、と感じる点もあるが、本書で初めて知るような内容もあり学ぶところがあった。特に大日如来・毘盧遮那仏の位置づけについては新たな発見だった。こういうテーマは固有名詞が覚えにくくすぐ忘れてしまうので、時々こうした平易な本を読むのは記憶の定着に良いと思う。2019/05/07
hihuhihu
1
非常に簡易な内容で、仏教入門というか、お寺巡り・仏像巡りをより楽しむための本という感じ。ただ著者の信仰心は深い。曼陀羅のところなど、もうちょっと写真が多ければ良いなと思った。阿刀田高の「~を知っていますか」と似たわかりやすさがある。
アフロ先生
1
この本すばらしいです。ひろさちやさんの本は前々から読みたいと思っていましたが、まだ数冊しか読んでませんでした。この本は仏教入門に最適ですね。これからもひろさちや先生の易しそうな本を片っ端から読んでいきたいと思います。ガネーシャの話面白かったね。夢をかなえるゾウのファンとしては。2010/10/10
まめ
0
入門という割にはちょっと難解だった気がする2014/04/03
圓子
0
仏像のない仏教もあるんだよな、と今は思う。でも持仏もほしい。
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