聞き書き 世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

聞き書き 世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし

  • 著者名:金井真紀
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • カンゼン(2022/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862556684

ファイル: /

内容説明

世界に散らばるサッカー民のはなしをじっくりと聞けば、それぞれの国のいまと、社会のいまもじんわりと見えてくる。ザ・武闘派、日系ブラジル人、障害者、イスラム女性、パブの荒くれ者、クルド人、LGBTQ+など、スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなしを、文筆家・イラストレーターの金井真紀が聞き書きする。


【構成】
はじめに

敵に背を見せるな!
――団地の不良を率いる武闘派サポーター
●ティノさん イタリア/フィオレンティーナ

おばあちゃまの煮しめとフェジョアーダ
――日系移民の応援人生
●クラウジオ遠藤さん ブラジル/パウメイラス

かつて黒人リーグと白人リーグがあった頃
――アパルトヘイトの記憶
●サンディレ・ムティムクールさん 南アフリカ/カイザー・チーフス

イスラム男子の礼儀正しい大騒ぎ
――女人禁制の応援団に潜入する ヌルル・ハク・アンダー・ラムリさん マレーシア/ジョホール・ダルル・タクジム

番外編その一
マレーシアサッカー界を支える芝の達人
●廣井功一さん 日本

銃弾が飛び交う国境の街で
――子どもを支援するサッカー教室
ロヘリオ・マレス・エスカレーラさん メキシコ/UANLティグレス

私は自転車に乗るし、姪はスタジアムに行く
――女性が抑圧されている国で
●ゴルロフ・アスキャリさん イラン/ペルセポリス

父ちゃんはピッチで、息子はパブで熱くなる
――ロンドン荒くれサッカー史
●ジョー・ブロードフットさん イングランド/アーセナル

クルドの「ナショナルチーム」が北欧に!?
――移民コミュニティの夢
●ミラン・フィスリさん スウェーデン/ダルクルド

番外編その二
戦場のボールとノーベル平和賞と
●ムシャガ・バケンガさん ノルウェー・コンゴ民主共和国

イワシ対ワセリン
――経済危機とギリシャ・ダービー
●コスタス・バラファスさん ギリシャ/パナシナイコス

スタジアムでレインボーフラッグを振る日
――性的少数者の応援団
●アンパロ・ラマダさん スペイン/バレンシアとバレンシア・フェミニーノ

車椅子席でモツ煮込み
――Jリーグと障害者の30年
●稲田康二さん 日本/鹿島アントラーズ

毎日がスーペルクラシコ
――ブエノスアイレスの恋するふたり
●マリナ・ペニャスさんとゴンサロ・フィルゲイラ・ゴトゥッゾさん アルゼンチン/ボカ・ジュニアーズとリーベル・プレート

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

84
「フットボール批評」に連載の「世界サッカー狂図鑑」の書籍化。ブエノスアイレスに住むリーベルサポーターの夫とボカ命の妻、毎日がスーペルクラシコとは題もイケてる。イタリア・フィオレンティーナのサポーターグループのモットーは「MAI UN PASSO INDIENTRO(絶対に後退しない)」。ブラジル・サンパウロ生まれのクラウジオ遠藤さん、結婚の際妻にひとつだけ約束して欲しいと言った、決してサッカーと私とどっちが大事なのって聞かないこと。さて来月、プレミアのトッテナム・ホットスパー・スタジアムでの観戦が楽しみ。2024/01/20

Die-Go

45
図書館本。世界に散らばる様々なルーツを持ち、個性を持つサポーター達にインタビューを敢行。それぞれの持つ個性だけではなく、その背景も様々。生きてるだけですごいってこともある。面白かった~★★★★☆2023/02/17

Inzaghico (Etsuko Oshita)

11
面白かった&オススメ! とくにイランの女性サポーターのところ。彼女はペルセポリスのサポーターだ。今回のW杯でも、初戦では出場選手が国歌を歌わなかったところ、出場選手の家族に政府から圧力がかかった、などという報道が流れてきたりして、複雑な思いで試合を観ていた。本文では、映画『オフサイド・ガールズ』のパナヒ監督(男性)が刑務所に収監されていることにも言及されている。そのパナヒ監督の『人生タクシー』に出演していた女性弁護士(彼女も赤い髪だった)も、やはり収監されている。イランという国はどこに向かいたいのか。2022/12/31

二人娘の父

8
金井真紀さんとサッカー!?ということで、個人的にはとても意外な組み合わせだったが、読んでみて納得。フットボールサポーターという生き方、生活史は、やはりとても魅力的なのだ。さらに言えば、欧州・南米という有名どころにとどまらず、イランやインドネシア、コンゴ、Jリーグ(鹿島だが)まで、文字通り世界のサッカー民の登場に、著者の視野の確かさを感じる。イランの女性差別など看過できない課題もあるが、いつか世界中のサッカー民が平等に、暴力(当然戦争も)のない世界で、一つになれたらと願わざるを得ない。2024/03/17

geki

8
イタリア、ブラジル、南ア、マレーシア、メキシコ、イラン、イングランド、クルド、コンゴ、ギリシャ、スペイン、日本、アルゼンチン。サッカーとそれぞれの国の抱えるお国柄が様々過ぎて、目が覚める想い。それぞれの国で、それぞれのサッカーとの付き合い方がある。家族であったり、社会であったり、差別であったり、国の未来であったり。でも、サッカーが人々を、狂喜させ、絶望させるのは世界共通。さぁ。スタジアムに行こうではないか。そして、フォルツァ、ツエーゲン金沢。もっと魂を震わせてくれ。2022/12/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20327722
  • ご注意事項

最近チェックした商品