「挫折」というチカラ 人は折れたら折れただけ強くなる(マガジンハウス新書)

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「挫折」というチカラ 人は折れたら折れただけ強くなる(マガジンハウス新書)

  • 著者名:原晋【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • マガジンハウス(2022/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838775125

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内容説明

原監督就任から5年後の2009年に33年ぶりに箱根駅伝出場、そして2015年には初の総合優勝。そこから2018年にかけて4連覇を果たし、2022年には大会新記録を更新して優勝するなど、今や押しも押されぬトップ校の仲間入りを果たした青山学院大学陸上部。その強さを支えているのは、これまでの栄光ではなく、選手たち自身の「挫折した体験」だと原監督は言います。また原監督の人生も挫折の連続。しかしその挫折を一つ一つ乗り越えてきたから「諦めない青学」が作られてきたのです。

不確定性が高まる世の中において、「挫折」を体験したものだけが、折れない心、あきらめない姿勢、チャレンジする精神を手に入れられます。挫折こそが成功のもとなのです。

しかし今の日本社会は、失敗を許容しない風潮のため、社会全体が失敗を恐れ、挑戦することを避けてしまっているのが現状です。

『「挫折」を恐れる人間に挑戦はできません。
それにも関わらず、この社会には「挫折」が足りない。
いや、「挫折」する機会が圧倒的に足りないのです。』
そう語る原監督は、現代の「失敗させない」「失敗を避け挑戦をしない」風潮に苦言を呈します。

そこで本書では、挫折という体験の大切さと同時に、どうすればそこから再起して、さらに高みへとステップアップすることができるか、その思考法を紹介します。
 原監督の哲学とともに、挫折を乗り越え、社会に出てからもたくましく成長し、結果を出している選手たちがどのように「折れない心」を作ってきたのかをインタビューし、そこに通底する考え、再起するための秘訣を考察しました。
 
「失敗が怖い」「自信がない」「すぐ諦めてしまう」
組織のしがらみの中、自分に失望し、次へのチャレンジに踏み出せないすべての人、人生の苦難に面している人、自分に自信がなくなっているすべての人に送る「挫折を乗り越えるヒント」です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たらお

24
本人たちが力をつけていくために、自分たちに練習メニューを考えさせるというところは以前も言っていたところ。長い目で見て成長するためには、自分で気づくということが不可欠。指導する側は、大きな目標を掲げる際にも、そこに向かうためのステップを数値化し、毎月・毎週・毎日の期限を求めて、選手個々人が達成すべき目標へと落とし込む。そして、気づきを促すためにメッセージを伝え続ける。言われた側もその言葉の意味を長い時間をかけて考え続けなければならない。さらに、強くなり続けるためには同じ練習ばかりではよくなく、変化を促す。2024/08/28

parmigiano

7
初めて見れた母校の箱根駅伝での勇姿は未だ忘れる事のない高揚感でした。ただ勝つ為ではない学生への想いと将来を見据えた指導は、さすがだとしか言い様がない。 原さんの著作を何冊も読んで、既に知っている内容でもやはり力と勇気を頂く1冊。自分へのフェーズに合わせた意識付け大事にしていこうと思う👍2023/02/15

海燕

6
原監督は単に失敗した者は強い、というのでなく、「相当の努力をしたにも拘わらず、自分でコントロールできない外的要因により目標が達成できなかった」ことを挫折とする。その定義はともかく、主体的に考えて取り組むことの大切さには首肯する。高校でエリートランナーであっても、厳しい規律で縛る昔ながらの指導を受けてきた学生は、そのままでは大学で伸びないという。指示待ちでなく自律的に動くことは、社会に出てからも必須な要素だ。また、理念を共有する同志の存在はいざというときに力になる、という主張にも大いに納得。2023/05/02

dice-kn

3
人生思うようにいかないことは多々あり、そのときに"あぁすればよかった"と思うか”やれることはやったので仕方ない”と思うか、後者の方が良いのかなと思ったのですが、いずれにしろ次に生かすことができればよい経験になるのかな?? かつての教え子さんのコメントがあり、読むと著者は教育者としても立派なんだなぁと思いました。2025/07/24

かたぴぃ

3
今年の箱根駅伝。「青学まさか」だったので、読んでみた。「自分が精一杯努力したにもかかわらず、コントロールできない外部の要因によって目標が達成できなかった経験」を「挫折」と捉えて、どうやって「挫折」を乗り越えるのか。「挫折」を乗り越えるのは、個々のメンタルの部分が大きいと思うが、その強い精神力は「自分を信じる力」なのか。いろいろ書いてはあるが、結局自分で乗り越えるしかないのだ。「挫折」を乗り越えるとき、少しでもいい環境を作る力になれたらいい。自分も誰かにとって「同志」になれたら嬉しいと思う。2023/01/12

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