集英社インターナショナル<br> マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
マジカル・ラテンアメリカ・ツアー 妖精とワニと、移民にギャング(集英社インターナショナル)

  • 著者名:嘉山正太【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 集英社(2022/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797674170

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内容説明

「生きて帰るまでが撮影です」妖精のミイラ、闇夜に潜むワニ、世界一の星空、国境の壁と移民、反政府ゲリラと最凶のギャング……。中南米で10年以上活動を続けてきた撮影コーディネーターが、日本ではありえないマジカルな実体験の数々を語る。笑いと涙、驚異と感動のノンフィクション!【推薦コメント】国分拓(NHKディレクター、ノンフィクション作家)「無謀ながら謙虚に、大胆かつ繊細に、作者はラテンアメリカの『目を凝らさないと見えない人々』の声を掬い上げていく。読んでいる間ずっと、一緒に旅をしている気持ちになった」/金井真紀(文筆家、イラストレーター)「海外発のルポを愛する同好の士に告ぐ。こんなにディープで軽やかな本はめったにないです。嘉山さんはタダモノじゃないとわかっていたけど、いい本すぎてちょっとずるい」

目次

第1話 UFO大国の妖精のミイラ(メキシコ)
第2話 アマゾン川に沈みゆく船長(コロンビア―ブラジル)
第3話 野菜抜きのトマトレタスバーガー(ベネズエラ)
第4話 星のない東京から、星だらけのアタカマ砂漠へ(チリ)
第5話 2つの地震、上げられた拳(メキシコ)
第6話 ゲリラとお好み焼き(日本―コロンビア)
第7話 壁が分かつ人々(メキシコ)
第8話 彼と彼女たちの夢(メキシコ)
第9話 世界最悪の街、元ギャングと移民家族(ホンジュラス)
第10話 壁を越えるとき(アメリカ―メキシコ)
最終話 コロナ禍の撮影コーディネーター(メキシコ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

16
以前サラメシに出演していて印象に残った方が本を出したと知り手に取った一冊。メキシコ在住で日本のTVの撮影コーディネーターとして南米各国に取材に行く(一部日本もあり)中での体験や所感で綴る等身大の現地事情。外国在住なら日常自体が稀な体験になるけれど、仕事がTV取材関係ということでやはり先鋭的で面白いテーマに関わることが多く、そうした立場でなければ知り得ない現地体験が面白い。著者自身の温かな眼差しやおおらかさが随所に光り、こうした方ならばこそ関わる人々と信頼関係を築きまた背後にある本質にも気付くのだろうと思う2023/04/27

lily

11
メキシコで撮影コーディネーターをしている著者が、ラテンアメリカでの面白エピソードや苦労を語る。妖精のミイラにアマゾンでの冒険やアタカマ砂漠の絶景と魅力的な反面、ホンジュラスの治安最悪都市サンペドロスーラ(ギャング団マラスは工藤律子の本で既知)やベネズエラに代表される不安定さが同居するラテンアメリカ。海外ドキュメンタリー好きな日本人は得てして刺激的情報を求めがちだが、ステレオタイプな理解に著者は警鐘を鳴らす。「世界は複雑で繊細だ。そして意外と単純で大胆なのかもしれない。」現場主義の著者の言葉は説得力がある。2023/05/09

nobu23

11
南米で撮影コーディネイターとして、日本のテレビ番組などの撮影の案内や手配、撮影自体もやったりしている著者による南米での仕事の思い出をまとめたエッセイ。 前半は面白くバラエティ豊かなコメディ色が強いが後半はアメリカとの分断など、シリアス目な話が現地の目で書かれている。2023/01/30

Moeko Matsuda

11
この一冊、ものすごくおススメです!絶対読んでみてほしい。ファンキーな表紙に油断して気楽に読み始めましたが、中身がめちゃくちゃ濃い。いや、読みやすいんだけど、こんなにラテンアメリカの内側に入り込んだルポ?は今までにもあまり例がないんじゃないかと勝手に想像します。初めの方は、単純に「不思議な国々ラテンアメリカ」という印象なのですが、後半では人々の心の内側に入り込んでいきます。国境や移民を社会問題としてではなく、ひとりひとりの交換不可能な経験として捉え、丁寧に話を聞くという姿勢に感動。本当におススメです!2023/01/04

Ñori

6
友人が書いた本を読むのはとても珍しい経験である。ラテンアメリカの内奥に迫る中で、自分の内奥を顧みる経験の連続を連想的につないでいく手腕は見事。また、映像の限界は必ず制作会社や編集者の意向に沿った形で切り取られてしまうことだと僕は考えてきた。本来イメージの背景においては、シリアスな中に笑いがあったり、逆にユーモアの中で悲しみが見えたりするものなのだが、文章化によってそれら全体がより豊かな輪郭を得て浮かび上がって来ている。映像には収まりきらない余剰を言葉にすることで、深く中南米を再考させてくれる良書。2022/12/08

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