内容説明
君の言葉を借りるなら……
『今、ここでまぐわいたい』のだが
辺境伯の父から自分が十二歳年上の王太子ローデヴェイクの婚約者だと聞かされたティルザは憤慨していた。
幼い頃に誘拐されたティルザを助けてくれた騎士を想っているからだ。
婚約破棄するため初顔合わせの舞踏会へと臨んだが、ローデヴェイクこそが初恋の人だと判明!
舞い上がったティルザは「すぐにまぐわい、子作りしましょう!」とぐいぐい迫るも、
ローデヴェイクに素っ頓狂な言動をすることで婚約を回避したいのだと誤解されてしまい……。
隠れ野獣のお堅い王太子×箱入り辺境伯令嬢、初恋を拗らせた年の差恋愛の行方は――!?
【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
9
手を出せないと言いつつしっかり出しているし、出したことで箍が外れてより大変なことになっている気がしないでもないぞヒーローと思いつつ。ヒロインが産まれたときからの婚約者同士でお互い破棄を願っているけど、ヒロインは彼がかつて自分を助けてくれた騎士だとわかり、ヒーローは彼女に一目惚れしたおかげで破棄は即なくなり、結局なんだかんだいちゃついていたという。主にヒロインがぐいぐいがんばったわね。国にまつわる諸々の謎はわりと簡単に解決した気がするしヒロイン侍女の正体もわかりやすいけど、イチャラブを楽しむ話と思えば。2022/12/08
ルーシー
5
慧夢さんの初ソーニャ。婚約に消極的な王太子に猛アピールする素っ頓狂なヒロインがすごく面白かったです。飄々としている父親の辺境伯や侍女のシルケさんも面白い。ヒロインの野望が叶ってよかったね💖 楽しかったです。2022/12/08
asaki
3
★★★☆2023/05/04
さかな
3
タイトルの割にはこのヒーロー、結構早くから手を出す。 私が自分に都合よく妄想を膨らませたのが悪いのですが、「婚前の女性が肌を晒すな」「臆病すぎて手を出せない」を想像していたので少々肩透かしを喰らった感。 とはいえ、真面目むっつりスケベがヒロインを溺愛する様子をしかと噛み締めることが出来る……と思えば魅力的な部分は数多くあり、歳の差を気にし、ヒロインを慮りながらも独占欲や理性と必死に戦う恋に溺れた28歳DTヒーローは見応えがありました。けれど、構成のせいなのかはたまた素っ頓狂ヒロインが健気すぎるせいなのか→2022/12/08