角川文庫<br> 八犬伝 下

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角川文庫
八犬伝 下

  • 著者名:山田風太郎【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 特価 ¥484(本体¥440)
  • KADOKAWA(2022/11発売)
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  • ISBN:9784041123447

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内容説明

遥か昔の怨念から里見家を救うため、不思議な宿縁に導かれ、世に現れた八犬士。ここに彼らは出揃った。関東管領・扇谷定正を前に、一大決戦が今始まる――。二十八年の歳月を経て、作家・馬琴は息子の死や自身の失明に直面しつつも懸命に物語を紡ぐ。そして虚実二つの世界はついに融合を迎え、感動のクライマックスへ。馬琴の最高傑作『南総里見八犬伝』を、壮大な構想で現代に蘇らせた、鬼才・山田風太郎による不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

130
上下巻の下 面白い!さすが。 実の部分、四谷怪談尾上菊之助初演後、奈落で、馬琴、北斎、南北が小説作法について話すところなんて、ファンサービスにあふれてる。おまけに案内のちょい役までが、あの人2024/09/30

saga

57
戯作者・馬琴の壮絶な人生が明らかになった実の世界。特に白内障によって隻眼となったうえに、残る一眼にも侵食した後の、漢字を知らない亡き息子の妻・お路の凄まじいまでの気力に感動した。そのおかげで八犬伝は未完の大作とならずに済んだ。まあ、馬琴の微に入り細を穿つ文章は冗長だ。しかし、完成したからこそ今に伝わったとも思える。そして、著者はその冗長さを排して、読者に八犬伝の面白さを伝えてくれた。終盤の幼犬士・犬江親兵衛の活躍は、まさに桃太郎のような微笑ましい一篇に仕上がっていた。2023/01/29

猫ぴょん

48
八犬士の話しより、 馬琴と北斎のほうが面白い😅 ふたりとも超長生き(江戸時代に80歳過ぎってスゴいよね) で、ふたりとも家族との関係が悲しいなぁ。正直どっちも苦手なタイプの性格😱馬琴の細か過ぎる性格は無理だー(汗)だからこそ何千頁の大作が書けるんだろうけど。終盤の長さ細密さは実際には読む気にならないな。飽きる(滝汗)犬江親兵衛の大活躍までかな?面白いのは。後はダイジェストで十分。 さて。実の部分でイチバン凄い方は息子のお嫁さんのお路だね。 口述筆記の超ド根性は素晴らし過ぎる。お路が優勝✨2023/07/10

kei-zu

39
かの伝奇ロマンを山田風太郎が取り上げるのだからおもしろくないわけがないが、それを執筆する滝沢馬琴を平行して描く趣向が楽しい。同時代の北斎との語り合いは創作論として読み応えがあるが、虚実の認識を問い合う四谷怪談の鶴屋南北との会話はぞくぞくします。「虚」「実」交互の描写を読み進め、クライマックスの語り口には圧倒されました。本書、映画になるそうですが、ポスターを見る限りは、うーんという感じ。2024/09/21

Roko

34
とにかく完璧主義者、嫌なことは絶対にしない、だけど面白い物語を書く。馬琴という大天才は、北斎が言う通り「こんな堅物がどうして、こんなにも荒唐無稽で面白いものを書けるのか」という人だったのですね。 最後まで愚痴を言い続けていた馬琴の奥さんは、神田の家の家付き娘だったと最後の方でわかりました。「だから。あんなに威張ってた」のです。そりゃ大変だったわと馬琴さんに同情したり、悪妻がいたからこそ執筆に集中できたのかなとも思ったり。実の世界の方が虚の世界よりも奇なりというところが、実に面白かったです。2025/04/03

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