歴史とはなにか

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歴史とはなにか

  • 著者名:鈴木董【著者】/岡本隆司【著者】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 山川出版社(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784634151857

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内容説明

アジア史の東西(鈴木・オスマン帝国史、岡本・中国史)を専門とし、ともに世界史の通史(『文字と組織の世界史』鈴木、『世界史序説』岡本)に挑んだ二人のアジア史家が、「文明」と「世界史」のありかたや宗教、支配、生態的環境、国家・国民とは何か、様々な歴史トピックスについて20時間を超える白熱討論を展開! 歴史を考えるヒントが盛りだくさんの1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

21
オスマン帝国史と中国史の大家の対談。ただ、対談というものは体系的なことを語るのには向かない。実際、話があちこちに行くので、読者がそれをヒントとして拾い集めて考えていく形になる。まあ、私はお二人とも好きなので、知的な雑談として大変楽しく読んだ。ちらちらと出てくる話だが、我々はオスマン帝国にしても西洋にしても日本語、しかも多くの概念を漢語(語彙の多くは近代日本で作られた)で認識している。しかし、その漢語にnationにあたる語彙も概念もないということなど、いろいろと考えさせられた。2021/11/05

ta_chanko

19
文字による世界の成り立ちと区分け、中国・ローマ・西欧・イスラームの政治組織の違いなどについての対談本。世界を見る上で大切な視点に触れられているが、話があちこちに飛んでしまっていて論点が絞られていない感じの雑談本。途中から読むのが苦しくなって流し読み。もう少しテーマを整理してまとめてほしかった。二人とも大家なだけに残念。2021/10/19

かんがく

12
ユーラシア大陸の西と東に存在した帝国の専門家の対談というワクワク感からの、期待外れ感。民族、宗教、国家、文明とテーマは大きいが、壮大というよりも大雑把な印象を受けてしまった。もう少し二人ならではの突っ込んだ議論を読みたかった。2021/12/03

ピオリーヌ

11
オスマン史の専門家鈴木氏と近代東アジア史の専門家岡本氏の対談。両著者とも好きで、著書を何冊も読んでいる私としては垂涎ものの内容。まえがきの岡本氏による鈴木氏に対する思いが溢れた文が良い。「稀有の僥倖・至福の時間」であった。その幸福感を少しでも読者のみなさんとシェアできればとある。内容は様々なテーマに飛び、初読の方には分かりにくく感じるかもしれないが、私としては面白く読めた。「日本人がネイションを日本語一語で受けなかった」など目から鱗の指摘も多数。2021/12/12

不純文學交遊録

7
オスマン帝国史の大家・鈴木董さんと気鋭の中国史家・岡本隆司さんによる西欧中心史観を相対化した世界史像を語る対談集。ラテン文字、ギリシア・キリル文字、アラビア文字、梵字、漢字の五つの文字世界を規定。それぞれの文字世界における国家観、民族観、宗教観などを比較する。日本人には馴染みの薄いイスラムについての知見は豊富で、日本とベトナムが同じ漢字圏というのも面白い。新しい世界史を謳う本だが、インカやマヤなどアメリカ大陸の文明が完全スルーされているのは残念だ(鈴木さんの出発点はインカ帝国なのに…)。2022/01/24

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