満月をきれいと僕は言えるぞ

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満月をきれいと僕は言えるぞ

  • ISBN:9784883205226

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内容説明

突然脳幹出血で倒れ、「植物状態」と宣告された特別支援学校教諭の宮田俊也さん。しかし、どんな状況に陥っても人は絶対に意思を持っていると疑わない元同僚の山元加津子さんは、「レッツ・チャット」などの意思伝達装置を駆使し、ついに――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

33
2012年9月2日に名古屋で著者の山元加津子さん、かめおかゆみこさんのコラボ講演会を開催。私もスタッフで参加。当日、宮プーさんを題材にした朗読劇を行う。この本は、単なる闘病記ではない。何らかの傷病や事故によって、意識を失ったと思われる人でも、本当は単に伝える術(すべ)を持たないだけ。それを身を持って世界に伝える使命を神から与えられて、宮プーは、脳幹出血で倒れる。伝導者は、かっこちゃん。絶対に大丈夫、絶対に思いは伝えあえると信じることから始まる。その想いは、共感を呼び、レッツ・チャットの再生産へと連鎖する。2012/07/11

ossa

1
ある日突然脳幹出血で倒れた宮プー。お医者様は深刻な状態と思っていたけれど、かっこちゃんは「大丈夫だ」って思った。満月を「きれい」と言えるうれしさ。伝えられる事のうれしさ。意識がない、と思われている人の中にはちゃんと思いを持っている人達がいる、ということや、その意思伝達の手段を探すことの大切さを教えてくれる。ほんわかとする闘病記(?)2011/05/02

ゆきにゃん

0
脳幹出血で植物状態になった人を、著者が「絶対意識はあるはずだから、伝える方法を探そう」ということで、実際に思いが伝えられるようになった上に、その一部始終を公開してたおかげで、何人もが同じ状況から救われたという話。植物状態に対する認識や、意志伝達手段が存在することは、もっと広く知れ渡るべきですね。こーいうのをテレビでやって周知していって欲しいです。それにしても、生きるってなんだろうなぁとか考えこんでしまいます。体が動かなくても意志を伝えることで、そこにとてつもなく濃厚なコミュニケーションが存在するわけで…2014/01/08

とろけねこ

0
代替コミュニケーションツール。確かに知られていない。この本を読む前に、偶然参加(お手伝い)したAACの研究会でも同じことを言っていた。もっと知ってほしい。覚えていなくてもいいから、記憶の片隅にでもひっかけておいてほしい。自分に、周りに必要となるかもしれないから。伝えられるのに分かってもらえない苦しみは、計り知れないから。私は、もっと周知したい。“知っているという責任がある”。2012/09/19

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