講談社+α新書<br> 警察腐敗―警視庁警察官の告発

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講談社+α新書
警察腐敗―警視庁警察官の告発

  • 著者名:黒木昭雄【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 講談社(2022/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062720250

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内容説明

23年間の実体験が語らせる堕落と腐敗の構造!! 事件もみ消しのカラクリから、キャリア絶対のシステム、警察官へのマインドコントロールまで、内部を知りつくした著者の裸の証言!――キャリアによる独裁や監察と公安を二本柱とする監視システムは、さながら秘密警察のようである。任官時から警察的洗脳教育を駆使することで組織に逆らうことの恐ろしさを植えつけ、密告を奨励する。こうした管理体制は、警察を本来の目的から逸脱させ、一種の暗黒組織をつくりあげた。警察組織の行う洗脳教育の目的は、一般警察官を沈黙させることにある。「見ざる・聞かざる・言わざる」に徹するという組織の掟を守っていれば、昇進、高給、天下りの職場の確保など、「生涯安泰」という甘い蜜が用意される。結果的に警察官の誰しもが警察内規に縛られ、たとえ同僚とはいえ腹を割って真実を語れないこの現状がある限り、警察官に人並みの人権があるとはいえないのである。

●悪事の中心舞台が監察官室
●「キャリアに責任なし」が常識!?
●もみ消しのカラクリ
●ニセ領収書にもマニュアル
●裏金づくりの起源
●洗脳と監視のシステム
●組織に対する恐怖心の植えつけ
●署内のスパイ機関=警務課
●選抜選考という収賄システム
●ノルマ主義、点数主義の内幕

目次

第1章 キャリア天国
第2章 「罰俸(ばつぽう)」転勤
第3章 内部からの告発
第4章 洗脳と監視のシステム
第5章 ノルマ主義、点数主義の内幕
第6章 堕落と腐敗

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

237
キャリアに対する妬み嫉みに満ちた単なる告発本かと思って読み始めたが、なかなか充実してました。今野敏さんや堂場瞬一さんの書く、警察小説お好きな方は、ぜひ手にとってみることおすすめします。2017/02/07

はつばあば

55
どこの会社でも内部告発しなきゃならない状態にあるだろう。ましてや大手企業や公務員である体育系の警察や消防署。頭でっかちのキャリアに剣道柔道に秀でたお方。明治の時代から警察なんて庶民の味方であろうはずがない。保身に走り議員やお金と仲良く・・。考えたらわかるじゃない。電信柱に隠れて切符きり。冤罪を生む土壌はどこから?。作者は相当嫌われたんだろうねぇ。内部告発した者が生き残れるはずはない。警察モノを書く作家さんや、警察小説好きな者には現実逃避ではあるが、小説の中の刑事に、夢を託しているんだ。悪をのさばらすなと。2017/03/08

kojisec.

2
かなり昔の本になるが、当時問題になっていたオウム事件や神奈川県警不祥事等に、現場の叩き上げの目から斬り込む。警察学校や警察大学校の「洗脳(?)」訓練については、新書だけに深く実情に入りきれなかった感じがある。亡くなられた氏に合掌。2010/11/21

国土面積

1
少し古い本になるが、どのような組織体制であっても末端は末端として扱われる。2011/02/21

kate

1
作者の方が亡くなられたそうでご冥福をお祈りします。2010/11/04

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