「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて

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「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて

  • ISBN:9784152101877

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内容説明

全米を百家争鳴の大渦に呑み込んだベストセラー。アラン・ソーカル、リチャード・ドーキンス絶賛 フェミニズム、クィア理論、批判的人種理論――〈社会正義〉の御旗の下、急激な変異と暴走が続くポストモダニズム。「第二のソーカル事件」でその杜撰な実態を暴き、全米に論争を巻き起こした著者コンビが、現代社会を破壊し続ける〈理論〉の正体を解明する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

141
今まで腑に落ちなかった数々の事象が、本書で腑に落ちた。ちょっと変わった哲学や芸術のムーブメントだったポストモダン思想は最近突然変異を起こして危険な「社会正義」アクティビズムに変貌した。彼らはキリスト像を小便漬けにして飾るだけでは我慢できなくなった。男女格差、民族差別など差別の撤廃が法的には完成してしまった後、運動家は社会構造の変化を求める代わりに弱い立場への嫌悪と攻撃を始めるようになった。表向きの旗印に「差別の是正」をうたいながら弱者を攻撃をする。彼らの思想背景は何か、徹底的に分析した。2023/04/23

ばたやん@かみがた

101
《正対すべき内なる病》「」が付いているのに注意。60~70年代、公民権運動などの輝かしい成果として、人種や男女、民族間etc.の平等や経済的文化的弱者の尊重等が勝ち取られました。それらは間違いなく社会正義と言いうるものです。しかし21世紀、特にここ10年の間に「社会正義」の名の下に、様々な珍説の表出さらには暴力すら伴う集団による個人や企業などへの排他的活動引き起こしている米国の現状を紹介、その思想的背景を探っていきます。「白人は1日キャンパス離れろ」と根拠不明で理不尽な要求を拒否した教授について(1/8)2023/03/18

HANA

67
前世紀半ばに猖獗を極めたポストモダン。もう既に滅びたと思っていたが、奇妙な変化を遂げて社会運動の中に生き残っていた事を明らかにした一冊。ポストコロニアル、クィア、人種にフェニミズムを例に出し、それぞれの思想にポストモダンがどのように影響を及ぼしたかが説かれている。欧米のケースが主となっているが、ここ近年の日本の社会運動でも影響を受けてそうなのが思い当たるなあ。それにしてもマルキシズムは全ての問題が階級にあるとし、ポストモダンは権力と言葉にあるとする。社会運動って世界を単純化する思想と相性がいいのかしら。2023/03/13

ふみあき

39
帯には反ポリコレを思わせるキャッチャーな文言が踊ってるけど、1960年代が起源のポストモダニズムが、応用ポモ、物象化ポモと進化(?)していく課程を丁寧に腑分けした学術的な内容。ただポストコロニアルもクィアも批判的人種理論も、ポモから生まれた姉妹なんで、似たような論点の批判の繰り返しで、興味深くも途中で飽きてくる。第9章以降はジャーナリスティックな話になってきて、読書スピードは加速するが。この手の本は複数あるが、目新しかったのは障害学とファット・スタディーズ。常人にはカルトとしか思えない異常な主張の展覧会。2022/12/04

Aster

31
まぁ理解しておくべきことですよねやはり。2023/10/13

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