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内容説明
幼児の命を突然に奪う「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。
長年、原因不明の疾患とされてきたが、近年その原因と対策が明らかになった。
本書では、まず乳幼児突然死症候群とはどんな疾患であるのかを検証し、その不条理な疾患がもたらす家族、特に母親の悲しみの深さを浮き彫りにする。
次に乳幼児突然死症候群の病態が解明されるまでに研究者たちが歩んできた道のりを振り返り、近年になってようやくAndr Kahn 博士らの研究によって明らかにされたSIDSの病態生理を解説する。
さらに乳幼児突然死症候群の発生が育児環境に大きく影響されることを踏まえ、うつぶせ寝保育が最も重要なリスク因子であるということに至るまでの歴史的経緯をたどる。
そこには著者も含めた医療者による人為的な関わりがあったことを、深い反省と共に再確認する。
最後に、近年は働く母親が当たり前となり、これまでの家庭中心だった乳幼児の養護において保育所の重要性が増してきた。
それに伴う、乳幼児突然死症候群の予防が保育所の大きなテーマとなっている。
その最新のガイドラインを解き明かす。
目次
はじめに
第1章 乳幼児突然死症候群とは
1 不意に失われた赤ちゃんの命の事例
2 乳幼児突然死症候群の歴史
3 日本における乳幼児突然死症候群(SIDS)の認知と研究班の発足
4 SIDSの定義をめぐって
5 乳幼児突発性危急事態(Apparent Life Threatening Event: ALTE)
第2章 乳幼児突然死症候群の病態生理の解明への歩み
1 SIDSを覆い隠していた様々な疾患
2 SIDSの基本病態:睡眠時無呼吸からの覚醒反応の遅延
3 SIDSの病態生理解明に貢献したアンドレ・カーン博士
4 疫学的研究から判明したこと
5 SIDSの病態「覚醒反応の遅延」 の背景には「人類の赤ちゃんが生理的早産で生まれること」がある
第3章 人間の赤ちゃんがあおむけで寝る人類学的理由
1 常習的にあおむけに寝ることができるのは人類の赤ちゃんだけである
2 あおむけ寝保育が人類を生物学的存在の人から社会的存在の人間に進化させた
3 あおむけ寝保育の有用性:人間の赤ちゃんは生理的に早産で生まれるゆえに養育者を必要とする
4 あおむけ寝による周囲とのコミュニケーションの重要性
5 あおむけ寝によって両手が自由になる
第4章 なぜ人間の赤ちゃんがうつぶせ寝にされたか
1 乳幼児における睡眠
2 乳幼児の睡眠時姿勢の歴史的変遷
3 うつぶせ寝保育の世界的広がりとその影響
4 日本にうつぶせ寝保育が導入された経緯
5 うつぶせ寝保育とあおむけ寝保育におけるミルク誤嚥のリスクの論争
第5章 うつぶせ寝保育と乳幼児突然死症候群
1 うつぶせ寝保育とSIDSの疫学的データ
2 添い寝とSIDS
3 うつぶせ寝保育がなぜSIDSのリスク因子となるのか
4 寝返りによるうつぶせ寝のSIDS発生へのリスク
5 うつぶせ寝とあおむけ寝保育がもたらす頭の形への影響
第6章 保育施設におけるうつぶせ寝保育の問題
1 育児における保育施設の必要性
2 保育施設における園児の突然死
3 保育施設における「うつぶせ寝保育をめぐる問題」
4 保育施設におけるSIDS発生を防ぐには
第7章 SIDS家族の会とグリーフケア
1 SIDSという病気が遺族に落とす深い影
2 日本SIDS家族の会ができるまで
3 日本SIDS家族の会の活動
4 グリーフケアとビフレンダーの役目
5 SIDS家族の会の今後
おわりに
参考文献
感想・レビュー
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つーちゃん
アルミの鉄鍋
ミツバ




