土の文明史

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土の文明史

  • ISBN:9784806713999

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内容説明

土が文明の寿命を決定する!
文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か?
古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
人類が嘗て行った土への蛮行に嘆息する日々となった。嘗てではなく、今も…現在進行形の愚かさ。食べること、目先の食糧確保が喫緊とはいえ、国や支配者や経営者の愚昧さにうんざりする。(中略)本書について書きたいことはあまりに多い。付箋が何枚も。  愚かしさを強調し過ぎたようだが、マロリーが見た一九二〇年代のある中国は違った。2022/03/19

アナクマ

28
2章_ミミズと晩年のダーウィン「すべての腐葉土は何度もミミズの腸管を通ってきており、またこれからも何度も通るだろう」土壌生成速度。1mmできるのにイングランドでは4-8年。アイスランドは7年。アメリカは20年。10-100年で1ミリという研究も。◉「土壌生成と侵食のバランスのおかげで、生命は風化した岩石の薄い殻を頼りに生きてこられた」。土に感謝しよう。そして「資材ではなく、商品ではなく、価値ある相続財産として扱うこと」に文明の寿命がかかっている。服に土がついて〈汚れた〉なんて言ってる時代ではないと思うよ。2024/05/17

24
有史以来の、主として農業による土壌の浸食がもたらす文明の破壊を懇切丁寧に記していく本。でも農業がなければ文明自体がなかったんだよなあと思ってしまって、うなだれる。イースター島をはじめとしたポリネシアの島々に移り住んだポリネシア人による島の破壊の過程が切ない。それでも人は生きていかなきゃならなかったんだよなあとも思うし、これからどうするかでもあるよなあと。ミミズに感謝して生きようと思う。2020/01/19

六点

23
ぬこ田宅近所の山中にはとんでも無い所に結構離れた市町村の飛び地があったりする。理由はこの本で大きく取り上げられているが、田圃に鋤き込む植物を採取するための「山」であった。全地球的に見ると労働集約型の日本農業は例外であったのだなあと、しみじみ思う。江戸時代には近畿中央低地は土壌崩壊していたのだが。世界の文明や文化は、土壌の収奪を行い滅んでいったのである。現在でもサブサハラ世界でそれは起きつつある。有機農法というか、土壌を回復させる努力は細々としか行われない。歴史を学び未来を憂ゆるには良い本だ、2019/09/05

Francis

17
4年間積読。見過ごされがちな「土」。土は人間の命を支える農業にとっては最も重要なものであり、土をきちんと守らなければ人類文明も終わってしまう事が理解できた。土=土壌がミミズなどの自然の働きによりつくられるのには気の長い時間がかかるのに、土壌を保全することを考慮しない農法を選択するとあっという間に土壌は疲弊して最悪の場合砂漠化してしまう事、人類は「土」から搾り取る事で農作物を飛躍的に増加させ、人口増加を実現し、繁栄を築いたこと、しかし土壌の疲弊により文明が危機に陥りかねない事を著者はこの本で述べている。2024/09/19

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