内容説明
仕事一辺倒に生きてきた瀬川拓海は、ある日、突然の余命宣告を受ける。失意の中、通院時に偶然知り合ったのは、天真爛漫な女性・葵だった。拓海と同様、余命いくばくもないという葵は「死ぬ前に結婚を経験してみたい」という突拍子もない理由で、拓海に同棲の話を持ちかける。ふたりは夫婦として叶えたい6つの目標を作成し、残された1年で疑似夫婦生活をスタートすることに…? 限りなく切なくて温かい、恋と愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
26
昔、映画・原作とも大ヒットした「ラブ・ストーリィ」のような感慨を受けないのは、2人にやり遂げた感があるからでしょう。 現実的にはおよそ考えられないような、ラブ・ストーリィ。2023/01/12
ゆう
14
最初の方は葵の行動に、なんかこんな人と一緒に過ごしたら逆に寿命縮みそうと思ったりもしたけど、今までの人生経験等がわかってきたら、納得出来ることもあった。 でも他人に対しての礼儀とか、全くなってないのがちょっとイライラする。 一番この先辛いのはこの二人よりニコさんで、結婚しているのがせめてもの救い。旦那さんと幸せになってほしい2022/12/21
めぐ
10
病院で出会った余命幾許もない男女が最期の日々を2人で過ごして夫婦になっていく、切ないようで意外といい話。男性の方が主人公で視点移動はないが、自分とヒロインの境遇や性格が近いせいか、脳内で葵視点が自動で補完されてしまい、いい旦那さんに会えて良かったなぁ、元カノさんもいい人で良かったなぁとしみじみしてしまった。本当にニコさんいい人過ぎるわ。彼女にはもっともっと幸せになって貰いたい2023/05/09
北風
10
このタイトルからして、泣きたいと思ったから読んだんだよ。だから、泣いていいんだよ。少なくとも、葵にも拓海にも看取ってくれる人がいるようでよかった。 この手のやつとしては、さよならをまつふたりのために のほうがもっと泣けましたが。2022/11/12
starly
9
限りなく切なく温かい、期限付きの恋と愛の物語。 お互いに余命いくばくもない拓海と葵。どちらもあと期限付きの者同士だからこそ気軽に夫婦へ。想い描いていた夫婦生活とは違っていましたが妻である葵は悔いのないやりたい事を思いっきり楽しんだかと思います。それに振り回されつつある夫、拓海でしたが……。お互いに相手なしでは出来なかった経験や思い出が生まれて限られた期限付きを共に過ごせたかと思います。2024/06/05
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