内容説明
天文11年12月の三河岡崎城。弱小大名の松平家に誕生した家康は、人質として各地で幼少期を過ごす。信長や太原雪斎など、生涯に影響を及ぼす人との出会いに恵まれ、家康は成長してゆく。これまでの家康像を覆す、岩室流「泣き虫家康」、開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆電球
14
全4巻の1冊目。家康が生まれてから浜松に移る辺りまで。一応家康を中心に話が進むのですが、直接的には家康と関係のない川中島の戦いや、京での三好三人衆と将軍家とのアレコレなど戦国時代を網羅するような描き方がとても新鮮で面白いです。かなり多くの有名どころが登場するので読んでいてワクワクします。家康に関しては出会ったキーマンについて詳しく描かれています。家康の人となりを作った人物、その人たちから得たもので泣き虫弱虫のちょっと賢い男の子が逞しくなってゆくサクセスストーリーで、大河ドラマと並行して読むのも楽しいです。2023/05/12
coldsurgeon
8
徳川家康の物語あるいは歴史は、様々な形で語られるが、本書でも、概ね違いはない。才気活発でもなく、勇猛果敢でもなく、先進的でもなく、小心者で少し賢く、我慢強く、待つことになれていたのだろう。物語のはじめで、異腹の兄とか、双子の弟とかの設定は、どのように今後の展開に影響するのだろうか。庵側話の合戦までで、次巻に続く。2022/12/27
かずぺん
3
家康は面白いですね。第二巻に入ります。2023/03/28