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内容説明
「抵抗する者はその場で殺せ」。麻薬撲滅戦争で6000人以上殺す一方で治安改善、経済発展を成し遂げ、支持率82%を記録。なぜ強権的指導者が歓迎されるのか? 現地在住記者が綴った、フィリピンの実像。
【目次】
序 章 いままでにない大統領
第1章 ドゥテルテの町ダバオ
第2章 麻薬戦争
第3章 左派的だった国内政策
第4章 親中に転換させた外
第5章 高度経済成長と新型コロナ
第6章 ドゥテルテ・ナショナリズム
第7章 ドゥテルテ後のフィリピン
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
○ドゥテルテ大統領の実相について書かれています。発言や政策の背景がわかり面白かったです。また外交のやり方については日本の参考になると感じる点もありました。国連や米国への対応、ナショナリズムの再構築は印象に残りました。2025/09/08
はまななゆみ
7
ドゥテルテにはあまりいい印象は無かったが、実際は良い政治家だったのかもしれません。いずれにしても、人物像は多方面から見ないといけないなと改めて思います。2023/02/18
nori
5
Author seems to read Tagalog as Ang Pilipinas is listed as references. I watched AMO and agree the free speech to criticize police. But still I suppose he much leans to du30. He is certainly the member of Dynasty in Davao and gave up to keep WPS islands.2023/01/11
お抹茶
4
日本では否定的なイメージも多いドゥテルテだが,現地に在住してフィリピンを肌感覚で知る著者は肯定的に評価している。意外だったのは,右派的な印象のドゥテルテだが,国民皆保険の導入や国公立大学無償化や産休の大幅延長など政策は社会民主主義的だったこと。また,都市部では言論の自由は十分守られていること。麻薬戦争に代表されるショック療法を欧米諸国は非難するが,国の宿痾とも言える治安の悪さに長年苦闘していたフィリピン国民の実情を知らないと,国民からの圧倒的な支持の大きさは理解できない。2022/12/30
スコットレック
3
読み終えてから気づいたが本書の刊行は今から約2年半前。ドゥテルテ逮捕(2025年3月11日)については記述がないわけだ。同じアジアの国であり親交も深いはずだが実際に行ってみたり本書のような専門の書を読まないと知らない事ばかりだと気付かされる。 フィリピンもまた太平洋戦争で多くの犠牲者を出した国だという事を忘れてはならない。日米の戦いのせいで多大な犠牲者を出してしまったマニラ市街戦。やはり本書のような本を読まないとわからないこと、そして忘れてはいけないはずなのに忘れてしまっていたことが多々あるのだ、と・・。2025/04/15




