講談社現代新書<br> 真珠湾攻撃隊 隊員と家族の八〇年

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講談社現代新書
真珠湾攻撃隊 隊員と家族の八〇年

  • 著者名:大島隆之【著】
  • 価格 ¥979(本体¥890)
  • 講談社(2022/11発売)
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  • ISBN:9784065300176

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内容説明

真珠湾攻撃に加わった九百人の精鋭たち。彼らの八割は、その後の戦争で命を落とした。本人の手紙や遺族の証言が明かす隊員の生と死。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

65
NHK-BSの番組で取り上げきれなかったものを含め再構成したとのこと。番組そのものを見ていないが、戦後まで生き残ることができたのが1割程度という現実の向こうにある人間ドラマを描いている。特にこうした戦争を扱ったものでは珍しく、恋愛、結婚に対する葛藤などを日記や手紙から丹念に拾って紹介している。さらに未亡人となった女性のその後の人生など、遺族の証言も交えながら、戦争という過酷な「挽き臼」に翻弄されながら、生き、死んでいった人々の様々な人間ドラマを描いている。なんだかじわっとくる読後感で良い企画だと思った。2023/02/02

樋口佳之

63
「如何なる星のもとに生まれようとも、人はその道で生きてゆくしかない。心して」/こうした記録が残される機会は本当に最後に来ているはずなので、大切なお話を読めたと思います。戦争の意味づけ、評価はいろいろあるにせよ、おびただしい当事者の命、300万の命、あるいは2000万の命が奪われる事だったということは決して忘れてはいけないな。有名な「百年兵を養うは…」(文中では「十年兵を養うは…」)はせめて「百年兵を用いないためなり」と続くべき言葉であってほしい。/2023/03/16

yamatoshiuruhashi

53
真珠湾攻撃に参加した搭乗員は約900人。今まで漠としたイメージではその多くが熟練搭乗員でミッドウェイでかなりの損耗を受けるものの、ラバウルなどでの損耗戦でその多くが戦死したと思っていた。ところが実は普通の社会と同様ベテランが若手を教育しつつ実戦にあたり、開戦一年以内(ミッドウェイもあるが)に半数が戦死・殉職していた。しかも彼らの多くには妻や子がいた。没個性の数字ではなく、生きた人間としてその縁故者を訪ね、話を聞き残された手紙などを丹念に辿ることで「人」の証を見出す。戦死者は数字ではなく生身の人間なのだ。2023/01/10

遊々亭おさる

23
太平洋戦争の火蓋を切った真珠湾攻撃。日本海軍は華々しい戦果を上げながらも戦況は悪化し泥沼の負け戦を余儀なくされていく。あの作戦に参加した隊員の内、生きて終戦を迎えられたのは全体の2割。生き延びた人にも殉職した人にも銃後で夫や息子の無事を祈った女性たちにも令和を生きる我々と同じように悩み、喜び、愛し、愛される人生があった。職場の昇級制度に不満を持つ人、新妻に熱烈な恋文を送る人。夫のいない戦後を逞しく生き抜く女性。もうすぐ戦争体験を語れる世代がいなくなる。戦争を自分自身の事として考えるための貴重な本だと思う。2023/02/13

ごいんきょ

17
真珠湾攻撃の搭乗員たちのその後。2023/11/12

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