講談社文庫<br> 地検のS Sが泣いた日

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講談社文庫
地検のS Sが泣いた日

  • 著者名:伊兼源太郎【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 特価 ¥374(本体¥340)
  • 講談社(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 90pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065296288

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内容説明

検察の機密情報が漏れている?

地検職員ながら、警察、政財界にパイプを持ち、量刑をも左右すると噂の陰の実力者・伊勢雅行。
次期与党総裁候補にかかるヤミ献金疑惑への糸口を追う最中、想像を絶する“罠”が迫る!
策を弄して巨悪に切り込め!
手に汗握る傑作<検察>ミステリー!

国会議員・吉村泰二にかかる収賄疑惑。湊川地方検察庁が証拠固めを急ぐ中、金の受け渡しを目撃したホステス2人が行方をくらませる。歴代次席検事の懐刀と称され、総務課長ながら地検を陰で操る伊勢雅行は、盟友である事務官の久保信也と独自に調査を始めるが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シキモリ

21
<地検のS>シリーズ第二作目。今作は前作のラストで明らかとなった湊川地検と大物政治家の対決の火蓋がついに切って落とされる。一話完結型の前作と異なり、一冊を通して重要参考人であるホステスの行方を追う連作形式となっているが、前作と同じシリーズとは思えないほど血生臭い展開が続く。その分、物語のスケール感もアップしているが、この方向性には些か興覚めする。陽動作戦の為にこれだけ犠牲者を出すのを厭わぬ手口は流石にリアリティを欠くのでは。今作はよりエンタメ志向に舵を切った印象だが、前作の地味な作風のままで良かったのに。2022/11/19

Katsuto Yoshinaga

9
「血を流しても、泥にまみれても、這いつくばっても、心が張り裂けそうになっても、信念を支えに屹然と前進しようとしている」Sこと“シロヌシ”伊勢雅行に、またも痺れさせられる。今作も短編連作の形式で、出世コースから外れてしまった感のある新聞社地方局の遊軍記者の野鳥絡みの、ちょっとイイ話から始まったかと思いきや、一気に剣呑な話に突入していく。Sが仇を追いつめつつも、Sとその仲間も、ちらつくアジアのアンダーグラウンドの影に追いつめられる。闇献金の裏にある企業との癒着構造の提起も興味深く、今作も一気読み。2022/12/24

こけこ

2
誰が味方で誰が敵なのか?相関図を見ながら読んだにも関わらず、よくわからず翻弄されてしまった。時間が楽しみ。2023/05/16

minu tanu

1
地検とバッジの文字通り死闘。2022/12/18

ちゃあぼう

0
前作は短編集だったが、今回は長編物。大物政治家の闇献金疑惑を暴こうと立ち向かう伊勢たち湊川検察の戦いが描かれている。描かれている内容はまさに命がけの戦いであり実際の政治家と検察の戦いにどこまで近いものなのか。これが現実の世界であるならば、とても恐ろしい世界だと思う。少しづつ証拠をつかもうと相手側に近づいていくが、この巻では、まだそれほど大きな成果は上げられていないが、それでも、裏で画策をしている人物の登場により次巻では、ますます命がけの戦いが描かれるのであろう。誰が味方で誰が敵なのか?次作がとても楽しみ。2022/12/31

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