文春e-book<br> 女芸人の壁

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文春e-book
女芸人の壁

  • 著者名:西澤千央【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 文藝春秋(2022/11発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163916231

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内容説明

女性芸人といえば、当たり前のように「ブス」「デブ」「非モテ」をいじられ、
そこで強烈なインパクトを残すことが成功への足がかりとされてきた。
しかし、持って生まれた容姿や既婚かどうかといった社会的属性などを
「笑う」ことに対して、今、世間は「NO」という意思表示をし始めている。
上沼恵美子、中島知子、青木さやか、Aマッソ・加納愛子……
「個人としての感覚」と「テレビが求めるもの」、そして「社会の流れ」。
三つの評価軸の中に揉まれながら生きてきた女性芸人たちへの
「文春オンライン」連続インタビュー企画「女芸人の今」を、
書き下ろしのコラム5本と特別対談を加え書籍化。彼女たちの葛藤を通じて、
日本社会における女性の立ち位置の変遷を追う。

<登場する女芸人>山田邦子、清水ミチコ、中島知子、青木さやか、ホルスタイン・モリ夫、鳥居みゆき、日本エレキテル連合、Aマッソ・加納愛子、納言・薄幸

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

68
面白かった&懐かしかった。著者は「文春オンライン」「GINZA」「中央公論」などでインタビューやコラムを執筆するライターの西澤千央氏。「女では笑えない」という空気が支配する特殊な世界で、立ちはだかる「壁」に絶望して、怒って、泣いて、それでも誰かを笑わせたいと必死に生きてきた女芸人たちの本音が引き出された対談本。Aマッソ・加納愛子、鳥居みゆき、山田邦子、オセロ・中島知子、モリマン・モリ夫、青木さやか、日本エレキテル連合、清水ミチコ、納言・薄幸の9組が収録。2023/03/27

おかむら

31
男性の方が圧倒的に優位なお笑い芸人の世界でどういう立ち位置で仕事してきたかを語る10名の女芸人。レジェンド山田邦子から新時代のAマッソ加納まで。青木さやかと中島知子はもうお笑いという芸とは違う道を歩んでる感。鳥居みゆきの孤高感。清水ミチコの安定感。山田邦子の無自覚感。そしていちばん怖いのは上沼恵美子の本音を煙に巻く食えない感でした。さすがだわ。そしてモリマンモリ夫の突き抜け感。 そういえば去年のM1でぺったんこーぺったんこーのネタやってた女性コンビはなんか新しかったなー。壁の向こう側をみた感。2023/04/05

gtn

28
山田邦子、中島知子、Aマッソ加納、納言・薄幸等、各世代にインタビュー。鳥居みゆきが「THE W」について、漫才やコント、一人芸と「女」が並列に扱われていると憤っているが、言い換えれば、彼女が"女芸人"の壁を意識する最後の世代かも。2023/05/27

くさてる

24
面白かった。他の方の感想にもあるけれど、他にも話を聞いてみたい女性芸人がいる、と思ったのは、それだけ読み応えがある面白いインタビューが多かったせいだろう(上沼恵美子のインタビュー、収録してほしかった)。「女」芸人とくくることにどれだけの意味があるのか、意味があったとわたしは思う。もっともっと、「女」の声を聞きたくなったから。2023/02/08

marumo

19
容姿イジリがNGな昨今。3時のヒロイン福田さんが、容姿いじりはもうやらないと言ったり、ラランドの子が、はなからそういうことを拒否していたり。やりにくいと言っている人もいる中、当人たちはどう考えているのか…というインタビュー集。Aマッソ加納さんの仲間を強く意識した姿勢。すごく好かれそう。それに比べ、山田邦子の無自覚、モリ夫の「窮鼠猫を噛む」的な暴れっぷり、上沼さんの底知れなさよ…。昔の女芸人さんの苦労が偲ばれます。2022/12/19

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