内容説明
【1】
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は軽量かつ高強度かつ耐久性に優れた複合材料として、自動車、航空機、大型風車など多種多様な分野で利用されてきた。
今後、脱炭素社会を支える材料として、省エネルギー、環境負荷低減材料としてもますます発展していくことが期待されている。
【2】
粉体はモノづくりを支えるキーマテリアルであるが、脱炭素化やクリーンエネルギーシステムにも深く関わっている。また、SDGsにおける重要な項目である資源循環型社会の構築に寄与するとともに、CO2の吸収・固定化などによって、カーボンニュートラル社会への貢献が期待されている。
本特集では、粉体技術が果たす循環型社会、脱炭素化やクリーンエネルギーなど環境問題の解決に貢献することについて考えるとともに、粉体の技術の果たすべき役割と可能性を解説する。
しかし、生産コストや成形性、リサイクルなど、克服すべき課題も残っている。
本特集では、発展を続けるCFRPの現状と動向を解説するとともに、注目の事例や課題解決に向けた取組みから今後の方向性を探る。